忍者のいる風景

伊賀忍法帖 [DVD]

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ヘンリー真田こと真田広之は世界一の忍者俳優だと思っております。

しかし、実際に忍者が住んでいると言う地域の人たちは残念ながらヘンリーみたいにかっこよくありません。

僕が大学時代に知り合った滋賀県甲賀の里の出身の男は、動きこそ素早いのですが、たいへん要領がわるく、また貧乏で居酒屋でバイトして残り物をかっぱらっては持って帰って食べて生活していました。(もっと儲かるバイトしろよ、と思いました)


そして、女が大好きで手も早い男でした。


なんといったらいいか・・プリミティブなんですな。


そんな彼から受ける忍者(といってもソイツが忍者の末裔かどうかは知らないけど)のイメージはこの映画に出てくる竹中直人にかなりピッタリ当てはまります。

EAST MEETS WEST [VHS]

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忍者の魅力は生命力なんですね。きっと。


忍者に関してもう一つ面白い話。

僕の母の田舎にも忍者伝説はあるのですが、あくまでウワサです。
(それにしても忍者の里と言われている所で自分から忍者をアピールしてるところは三重県の伊賀だけです。なんでだろう?)

そこで、昔、忍者の仕業かと疑われるくらい見事で大胆な下着泥棒の事件がありました。
村中の女性の下着が盗まれるのです。いっぺんに、何回も。(ちなみに金品も盗まれたらしい)

でも、何故か女所帯の母の実家の下着だけは盗まれませんでした。


そして、犯人を捕まえてみると、母の実家とだけ仲良くしていた、貧しい村八分の家の男だったのです。下着ドロの目的は村八分にされた「復讐」でした。

そして、村八分の自分たちを嫌がらずに仲良くしてくれる母の家族に恩義を感じ、決して悪さはしなかったのです。


悪党にも仁義があったんですね。さすが忍者の里(あくまでウワサ)だと思いました。