気になる足元 - 中津川サヨクジャンボリー

え〜、今話題の映画、「Grind House」なんですけども、この映画の第2部「Death Proof」の中でカート・ラッセル兄いが車を運転するシーンで一瞬アクセル踏むシーンがあるんですが、そこでカート兄いが履いてる靴って　あのJUSTIN　ぢゃないの？

ちなみにJUSTIN（ジャスティン）ってのはテキサスにある、超老舗のウェスタンブーツメーカーでして、それだけだったらどうでもいいんですが、この靴の愛好家（？）にはなんと！あのジム・トンプスンがいるんですね。(まあ、テキサスという土地柄を表す枕アイテムとして使ったんでしょうけど）

や

等の作品の中で主人公が履いてるブーツってのが間違いなくジャスティン社の物です。

両作品とも、主人公というのが普段は温厚なテキサスの保安官なんですが本当は異常殺人鬼という設定なんですね。

この映画で大悪党の二人が目指す場所は悪党たちの桃源郷「エル・レイの王国」なんですが、これはトンプスンの作品「ゲッタウェイ」（S・マックイーン主演で映画化、その後94年にリメイク、さらにこれにインスパイアされた作品が深作欣二の「いつかギラギラする日」）で主人公の二人が目指す場所でもあります。

つまり、タランティーノがトンプスンに捧げたオマージュというわけです。

で、今回の「Grind House」でも「Planet Terror」の方で「El Wray（エル・レイ）」なる登場人物も出てくるし、こりゃあ、もう確信犯ですな。トンプスンへのオマージュがこの他にもたくさんもりこまれてるでしょう。

ちなみに「Death Proof」の主演のカート・ラッセルなんですが、この人が

で共演したステイシー・キーチというオッサンなんですが、この人、上で紹介した「おれの中の殺し屋」の映画化作品で主演をしております。

どこまでもトンプスンつながりなわけですな。う〜ん、こりゃ楽しみです。