野沢くん追悼

野沢尚先生をご存知ですか?

僕もあまりご縁がないのですが日本映画界の銘脚本家です。



先頃、お亡くなりになられましたが、若いころはこんなはつらつとした作品をお作りになられてました。

ああ、ポスターが見せられないのが残念です。
この映画、マッドマックスと七人の侍と学園ドラマを足したような、それはそれは馬鹿馬鹿しい映画でした。(映画と同時に「パタリロ」の魔夜峰央さんが漫画化)

七人の侍の代わりに七人のマドンナ(村上里佳子含む)と極悪暴走族が学園を舞台に闘います。


このマドンナのリーダーが「さやか」という役名でした。



で、この映画自体はとてつもなく大失敗なんですが、野沢先生はこの「さやか」というキャラをいたく気に入ってらして漫画の原作の以来があったときもこの「さやか」嬢が主人公でした。(タイトルは忘れました)

この漫画を担当していたのが当時、島本和彦のアシスタントをしていた藤原昌幸(現:富士原昌幸だそうです)氏で、バイクが描ける以外はもろ初期の島本系の絵でシリアス系には雑すぎて向いてませんでした。


そしてこの時期の野沢先生、「ゲッタウェイ」や「ロングライダーズ」等でお馴染みのアメリカの銘脚本家・監督のウオルター・ヒルさんに当時非常に影響されてまして、当時公開されたばかりのヒルさんの映画「ストリート・オブ・ファイアー」にモロ影響を受けたものでした。

(悪役の暴走族のチーム名が「ボンバーズ」なところまで一緒。)



この漫画の中でのさやかは暴走族の溜まり場のバーのウエイトレスで、キツイ性格の反面、面倒見がよくて母性が強い女性でした。



他の野沢脚本の映画は拝見しておりませんが、もしその中に「さやか」という名前の人物が出てきたら それはVマドンナのさやかと同一人物であり、野沢作品の女神であり、野沢氏本人の理想の女性なのでしょう・・・・・