神様はツライ
日本の新聞だと無断リンクで怒られそうなんでニューヨークタイムズ紙からリンクします。
例のブッシュ大統領の令状なしの通信傍受の件なんですね。
他人のメールや国際電話を盗み見するとはもはやマイケル・ムーアの出番がなくなる位ほっといてもタチの悪いオッサンになりましたなブっさん。
それはともかく、このように、他人のプライバシーをもし自分が知ることができたならば果たして人間はどんな気分なんでしょうか?
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きっとこの映画に出てくる天使たちのような気分になるんでしょう。
ただ、この映画では天使たちは人間の生活をくまなく見ることができるんですが、実体がないので人間には干渉することができないのです。
そして、同じくヴィム・ヴェンダース監督の映画
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(扮するはなんと天使の名前を持つガブリエル・バーンさんです。)
ここではその「天使の目線」の能力を人間に与える装置が「一線」を越えちゃいます。
これをこの装置の発案者のFBIのオッサンが「暴力の終焉」と呼ぶわけなんですけども。
ここで僕が引っかかったのはこの人間を監視する者の存在があくまで「天使」なんですね。
結局、他人のプライヴァシーを監視できたり、それによって何らかの干渉ができたりする能力を持っても万能な感覚を持つだけで小物なんですね。
「エンド・オブ〜〜」の方では主人公の名プロデューサーが失踪して自らのアイデンティティを捨て去ることで、社会的にみて透明な存在、そして、その存在に意義のある存在として神の(ような)立場を与えられます。
はたして、この神は我々をどこに連れて行こうとするのでしょうか?
〜〜つづく〜〜〜