黒ってイイね

黒いオルフェ【字幕版】 [VHS]

南米のラテンのノリが炸裂してる映画「黒いオルフェ」
でも画像はジャン・コクトー監督でジャン・マレー主演の「オルフェ」だと思うんですけども・・・・

それはそうとこの「黒いオルフェ」上演当時は多分誰も思わなかったと思うんですが

特撮がメッチャ陳腐なんですね。

主人公の恋人を殺そうとするストーカー（思春期の未来に対する不安が擬人化されたもので特定の人物ではない）がですね。

ショッカーの戦闘員そっくりなんすよ。

そいで、あの世の住人になった恋人を主人公のオルフェが現世に連れ戻そうとするシーンがなんというか・・・・

ちょっと「死霊の盆踊り」入ってます。

この映画の見せ場というのはやっぱりブラジルならではの美しい風景やカーニバルのシーンやダンス、ボサノバやサンバなどの音楽なんですね。

そしてなんといっても

主人公の婚約者（主人公に横恋慕する）のオネイチャンがワンピース姿で軽快に踊る時に情熱的に揺れる胸なんですね。

果てしなく青い突き抜けるような空と強く照りつける太陽、情熱的で逞しくも美しい男女。
（注；ヒロインがちょっとイモくさいかも）
原作はギリシャ悲劇なんですけど暗さが微塵もないですね。

役者は現地調達の素人ばかりで超ダイコン演技なんだけども、特撮は陳腐なんだけども、それでもこの映画にはそれを伴って余りある荘厳な美しさがあるんだね。

で、
同じ条件（？）で作られたコレにはそれが残念ながら「黒いオルフェ」と同じ美しさはあまり感じられなかった・・・・

デビルマン [DVD]

ああだこうだ、と言われてるこの作品なんですけども本当の問題は日本の地理と民族性によるところがあるような気がするんですね。
（僕の映画の見方と普通の人の映画の見方は大分違いますけどね）