大映イズムの継承
昨日「ゲド戦記」を見た。
多分宮崎駿関係の作品を劇場で観るのは「未来少年コナン」の劇場版以来だろう。
はっきり言ってジブリ作品には全く興味が無かったけど、菅原兄いのドスの効いた声が劇場で聞けること、みんなが見に逝くジブリ作品とは果たして劇場で見たらどんな感じなんだろう?という好奇心、そして
公開直後から評価がドン引きの作品故、客席が空いている上(結構入ってたけど)に後に世紀の大駄作として語り継がれかねない作品を一度劇場で心ゆくまで堪能したかったからである。
で、見た感想は
まあまあでしたよ。ジブリ作品に全く思い入れが無い人間としては駿イズムが控えめの本作は素直に楽しめた。
で
素直に楽しむだけではつまらない僕のような人間はついつい宮崎吾朗氏の作風の源泉になるものなんかを探ってみたりしたくなるわけだ。
まずは高畑勲作品のこの作品を見てみよう
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
- 発売日: 2002/12/18
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 65回
- この商品を含むブログ (86件) を見る
この作品、かつて日本映画で作られた「狸御殿」シリーズへのオマージュが炸裂しております。
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 2006/05/27
- メディア: DVD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
この「狸御殿」シリーズ、空前の大ヒットで各映画会社がこぞって作ったわけですが本家は
大映(京都)です
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/05/27
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
僕はここに断言する
吾朗ちゃん(かジブリの他のスタッフ)は無類の大映京都映画及び市川雷蔵ファンであり、今回の「ゲド戦記」はそれらのオマージュで埋め尽くされている、と。
どうもねえ、ル・グインさんの原作とかミスター東映の文太兄いの声とかでイメージが散漫になってるんですが上記の結論にたどり着きました。
その結論の証拠の説明は次回の講釈で。