グエムル観ました。

え〜、話題の映画「グエムル」観て来ましたので感想書きます。


そろそろ、映画の感想もいろいろな人が書いてらっしゃるんでそろそろ僕も書いていいかな、ということで。


この作品は基本的に(日本的な)怪獣映画ではない、と監督さんが語っているとおり、ゴジラのように人々を踏みつけるような大きな怪獣は出てきません。

その代わり

怪物が出てきた後に主人公たち家族に対する世間の反応というのがですね、まるで大きな壁となって家族の前に立ちはだかるわけなんです。

主人公たちはさらわれた娘を奪還しようとしてるだけなのに・・・というところがミソなんでしょうね。

家族の1人パク・へイルがお尋ね者にされてでっかいビルの立ち並ぶオフィス街のそばにあるクリーニング屋の前からビルを見上げるシーン、怪獣映画に付きものの「そびえ立つ大怪獣を見上げるシーン」に相当するシーンとして作られてるところがにくい!

つまり

怪獣は大きいので人間を踏みつける、踏みつけられた人間の苦しみなど知る由もない、同様に人間も他の誰かを踏みつけにして気付いてないのかも知れない。
というのがこの映画のメッセージなんではないかと。

家族に対する世間の冷たい態度こそが怪獣となって立ちはだかっている、ということですな。

このお話というのはどうやら朝鮮半島に伝わる「虎伝説」(詳しくは知らないけど)をベースにしてるみたいで怪物が伝説に出てくる虎と能力、性質がほぼ一緒。(弓矢で倒すところも)

虎は実在の生き物ですが昔は魂まで食ってしまうとか、妖怪として認識されておりました。




ところで

「パクリだ」とか叫んでる人たちってのは日本のアニメと比較してどうこう言うばっかりなんですが、なんでこの映画を思い出さないんでしょうかね?