フランス文学スーパースター列伝 ラウンド2
- 出版社/メーカー: 彩プロ
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え〜、めでたく当ブログにおきまして、ブッちぎりのバカ映画No1の座に輝いた「ボヴァリー夫人」です。
とにかく原作で描かれた壮麗なシーンがとてつもなくチャチイ。
そして、「存在(etre)」とは何ぞや?という哲学的なテーマを問うはずの夫シャルルさんの存在が何故かカール・マルクスと共産主義へのあてつけに費やされ作品自体のテーマ性がうやむやになってしまったというとんでもない失態を繰り広げてくれます。
フランス人は自国の文化を自らの手で蹂躙して何か楽しいことでもあるのか?
と問うてみたくなる珠玉のバカ映画です。(ワタシはこの映画で一時フランスという国に対するイメージがこの上なく悪くなりました。イヤ、共産主義批判が悪いとかではなくてあまりにもそのやり方が無粋なんで)
で
この作品の作者フロベールさんというのが子供の頃からたいそう利発な青年だったらしく、肖像画を見ると
ほうほう、確かに利発そうな美青年でいらっしゃいますな。
(実際なかなか女性関係も派手だったそうです、この人)
で、晩年の作家として大成した後のフロベールさんなんですが、自画像がこんな感じです。
勝手にオチがついてしまいました。
この人の自画像は結構有名でして、ワイルド7でお馴染みの漫画家望月三起也氏もこの人の自画像を真似て自画像を描いたりしてらっしゃいます。
よく映画なんかで同じ登場人物を二人の俳優さんが演じたりする話があるんですが、本当に同一人物でここまで違う人もめずらしいんではないでしょうか?