オッチャンは昔・・・
このシリーズでジジイぶりを遺憾なく発揮してくれてるエリオット・グールドさんなんですがかつては
タフでテンダーな「男の憧れ」フィリップ・マーロウなんかもやってたんですねぇ。
この頃はずいぶんと若かったんですね、グールドさん。「勝手にしやがれ」のジャン・ポール・ベルモンドみたいじゃありませんか。
この作品、フィリップ・マーロウがユダヤ系のとっぽい兄ちゃんとして描かれているために古参の原作ファンが激怒、「俺たちのマーロウはあんなカイク(ユダヤ人の蔑称、良い子は使っちゃいけません)野郎ぢゃねぇ!!」と痛烈に叩かれますた。
タフでなければ生きていけないがテンダーでなければ生きてゆく資格はない、という座右の銘を胸に刻んでいたはずのマーロウ・ファンではありましたが、
弱い立場の人にテンダーに接するのはやぶさかではないが、立場の弱い人が自分達と同等に振舞うのを見ると攻撃したくなる
という、いわゆる「罪無き一般市民」の傲慢な一面を世界中の人たちに垣間見せてくれますた。