ラリコー・ギャングスター
「アメリカン・ギャングスター」観ました。
なんというか・・、以前ここで紹介したラリー・コーエン監督にオマージュを捧げたような作品でしたね、ええ。
何しろ舞台が70年代のニューヨークのハーレム、ということは「暗黒街の首領」だし、ギャングのボスのフランク・ルーカスが家族の絆をとうとうと語るシーンなんかラリコー監督が「悪魔の赤ちゃん」なんかで常にテーマにしてきたようなことなんですよ。
そして、主人公の刑事の相棒が黒人ばっかの地域で黒人の容疑者を射殺してしまって下手すると暴動寸前になるところに主人公が助けに行くシーンなんてのは「荒野の七人」でユル・ブリンナーとスティーブ・マックイーンが出会うシーン(差別の厳しい地域で黒人の死体を神聖な場所=墓地へ運ぶ仕事を請け負う)によく似てる。ちなみにラリコーはその続編の「続・荒野の七人」の脚本担当。
ってな感じで尻尾までラリコーな作品なんで
最後に一斉検挙されてしまう悪徳警官たちの一人は刑務所の中でリンチにあい、ゾンビになってシャバに出てきて無差別殺人をするようになると思います。
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