俺のダークナイト
え〜、2ちゃんとかで「ダークナイトおもしろかったよ」の一行コメントが異様な数涌いてて「なんだこれは?」ときな臭い匂いを感じつつ懲りずにこれらに反論書くわけです。(「バットマンリターンズ」が最高に好きな私の個人的な意見では「ダークナイト」は一部の隙もない大駄作の上に某映画評論家さんが言うように「ブッシュ大統領を8年間応援してきた人向け」の作品でもございません。バットマンに詳しい僕の兄に聞いても「前作と同じ路線ならいらん」とのことです。
ここがダメだよ「ダークナイト」
「正義と悪の戦い」という観念的な問題と現実の犯罪と治安維持の問題を混同している。
要するにバットマンもジョーカーも正義と悪の化身という「観念的な世界の住人」という定義なわけでそこにマフィアがどうの中国資本がどうのの現実的な問題一々絡めるからタルい。(ていうか世界観が崩壊する)ここらへんは「一休さん」の中の「屏風の虎退治」の話に似ているので「屏風の中から虎が出てきた!さぁどうする一休さん!?」みたいな展開なら110分くらいで収まったものを・・・
というわけで「ダメだこのダークナイトは俺がちゃんとしたバットマン作ってやる」というのを考えてみました。
まずキャスト
ジョーカーの手下 西川のりお
トゥーフェイス 上岡龍太郎(お父さんが弁護士でした)
ジョーカーに付け狙われる市長 西川きよし
監督と脚本は原田眞人
***ストーリー***
ゴッサムシティの市長宛にジョーカーから殺害予告が届く、果たしてバットマンは凶悪なジョーカーから市長を守れるか?
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で、ジョーカーがオールバックに黒ブチ眼鏡でウイスキーのボトルを懐に持ってて青のジャケットに白パンツ姿で、登場するときに「毎度、ジョーカーだ」と挨拶して、いざ行動にかかると手下に「まくったらんか〜〜い!!」とどやしたてトロいヤツは下駄で頭をどついてみたりする。犯行予定日当日にジョーカーが姿を現さずに手下が全員警察につかまると「おう、すまんのう、遅れてしもうた」とメイク半分だけして大遅刻して警察の前に現れて全員ずっこける。高速道路でのバットマンとのカーチェイスの際には手下ののりおちゃんが高速の降り口を通り過ごしてしまいバックで高速道路を逆走してしまう。などの悪行三昧。
対するバットマンはかつて退治した殺し屋(矢島健一)の亡霊が常にそばにいて話しかけられるという妄想と現実がゴッチャの状態でなおかつジャンキー。時々、哲学的なモノローグがえんえん続いたりする。(Vシネマの「タフ・シリーズ参照)
で、市長はかつてジョーカーと漫才コンビを組んでいたがジョーカーの暴虐ぶりが世間から叩かれてしまう。その反動で相方の市長が善人キャラとして祭り上げられ政界入りが果たせた。実は現在のジョーカーは2代目であり、市長の相方への裏切りの罪の意識が作り上げた虚像であった。市長を前にしてジョーカーは言う「お前が今 市長になれたんも汚れ役のワシがおったからや」
いかがなもんでしょうか?