心霊万歳

見ましたです。「シャッター」

いや〜、よくできてましたね〜、一見なんでもないようなお話なんですけど、西洋人と日本人の恐怖の感性の違いを踏まえてクドさを出さずに作ってましたよ。ホラー映画なのに「見やすい」っていうのはヘンなんですが演出にストレスがないんですね。

ただ、その代わり恐怖の根源である「(人為的な)しつこさ」が希薄なんですがこの手の納涼ホラーの入門編としては上出来だったかと。(奥菜恵もキレイでした)

で、正直この映画の舞台になるような(ここでは写真業界)芸能界とかの「いわゆるギョーカイ」ってのは「不特定」の状態だと何ら人間として扱われない部分があって売れっ子になってはじめて人権が与えられるという面があるわけなんですが、そういう「カメラのレンズの外側の世界」で夢破れて不特定多数に埋没してしまった人たちの無念とこの映画のストーリーってのが実はスピリチュアルにリンクしてる・・・って考えると一粒で2度おいしい感じがします。