神様にファック!

え〜、ダーティハリーのネタが続きましたんで、ちょっと横道それてシュワちゃん出世作(?)「コナン」について話ます。

監督がダーティー・ハリーの育ての親である「武闘派右翼(そしてデブ)」にして全米ライフル協会の重鎮のジョン・ミリアス

そして、そんなタカ派のおじさんの元で脚本を書いたのがどちらかといえばリベラルのオリバー・ストーン

そしてそして、共演者にあの、太平洋戦争中に軍部への協力を拒否してアメリカに逃亡した画家を父親に持つガチ平和主義者のマコ・岩松。

この政治思想的には水と油のような関係の連中がかぶり四つに組んでそこになぜかヒッピールックのシュワちゃんが暴れ狂うんだからたまらない、というかわけわからん内容の映画ですな。



で、この映画、原作の「コナン」シリーズをうまく踏襲するようなシナリオながら、1980年という時勢を反映して


新興宗教の暴走

というテーマが盛り込まれてるんですね。

悪役の魔法使いタルサ・ドゥームというのがですね、大国の中で新興宗教をでっちあげて信者を大勢獲得し、国の権威を揺るがすほどに猛威を振るうようになるわけです。


これって明らかに1979年設立の


モラル・マジョリティーへのあてつけなんすよ。


「うわっ、宗教右翼キモ!!」
みたいな感覚がミリアスさんの頭にあるようで「ダーティーハリー2」でも極端にモラルにうるさい連中が暴走し出す話になってるんすよね。
どちらかというとガチ右翼なこの人がどちらかというと左翼というかリベラルな人たちとコラボしてこういう手合を批判する映画を作るっていうのがなんとも言えず面白い現象と言えますな。(ま、娯楽映画にあまり政治的なもんを持ち込むのもどうかと思うんですが)