車磨きは「男」磨き

え〜、前々回「グラン・トリノ」をネタにしたときに「車磨きは英国由来の文化」と書いたんですが、どうも納得しない人がいるようなので補足しておきます。

みなさん、こんなアメリカン・ジョークをご存知でしょうか?

「お隣さんねぇ、靴のサイズは知ってるんですが顔は見たことないんです」

これはイラクで靴投げられたブッシュ大統領が「(靴のサイズは)28cm(9ハーフか?)だったよ」とジョークを飛ばしたのも記憶に新しいですが、このブッシュ・ジョークの元ネタになってるアメリカン・ジョークのテンプレとも言えるネタなんですが。


要するにです。お隣さんというのが車が大好き(あるいは車がいつも不調)なもんだから休日は一日中ガレージで車の下に潜り込んで車をいじってる人だから家にいても顔を見る機会がない、という状態を言ってるんですね。これアメリカ人の方から直接聞きました、ハイ。

アメリカ人の場合は「車のお手入れ」という原風景は必ずボンネット開けて覗き込んでるか車の下に潜り込んでるかのどっちかなんですよ。

この映画を参照(してもあんまり意味なかった・・・)

今思うと昨年暮れの「デスレース」は(スタローンつながりで)この映画へのオマージュだったのね。

あと、まぁこれはバイクのお話になってしまいますけど、60年代の暴走族映画(「爆走!ヘルズエンジェルス」みたいなやつね)出てくるバイクって正直あんまりキレイじゃないでしょ?乗ってる人がアウトローな感じの人だからってのもあるけどアメリカ人にとっちゃバイクなんて汚れて当たり前のもんなんでしょうな。

ところが、これが都会のヤッピーさんたちの間で高価なバイクを所有するのが流行り出すっていうと急に「キンキラキンのピ〜カピカ♪」指向がバイクの主流になるんですな。一概には言えませんが、都会のヤッピーさんたちの方がアウトローな連中に比べたら英国文化に触れる機会が多い(イギリスに留学してたりする)し、アングロサクソン系の割合も多いんではないでしょうかね?

んで、「磨き」といいますのが、日本語でも心を鍛えることは「魂を磨く」と表現されたりしますし、これまた非常に英国的な「スピリチュアル」(江原は英国帰り)なもんと密接な関係のある行為ですんで、磨く行為がはたから見たら「キモい」と思われましても決してそれを理由に英国人をバカにしたりしないようにお願いしますね。まして、「こんなキモいことやるのは絶対英国人以外の連中だよ」なんて決して思わないようにね。