殺れる!!!!

え〜、というわけでもうすぐ全米公開の「ハロウィン2」です。今回もヒットするといいですね。

さて、1作目の方なんですが、まぁ、なんと言っても企画としての見どころは 稀代の変態俳優マルコム・マクダウェルの大フィーチャーですね。

もうこのおっさんがドナルド・プレザンスの当たり役Drルーミスを演じるというだけで好事家の諸兄ならご飯三杯はイけそうなんですが、そこにもってきてロブ・ゾンビウド・キアー、シド・ヘイグなるいずれ劣らぬ変態俳優との2ショットを実現してるんです!!

これは「うな丼と豚の角煮の定食に今ならプラス¥200でお味噌汁が新メニューのあぶらかすうどんに変更可」みたいな感じですよ。どんだけこってりさせる気だ?と。

もうね、この3人が、白いブリーフに網タイツで鋲付きの首輪ぶら下げて、という出で立ちでカフェでエスプレッソすすりながら新聞広げて株価の動きをチェックしてても何ら違和感無いですから。もう変態が板につきすぎてそれが普通に見えてくる。


んでマルコムさんは「時計仕掛けのオレンジ」で名前が売れすぎてしまったために「白馬童子」の山城新伍同様そのイメージを引きずって苦労するわけなんですよ。先輩からの叩きもあったと思います。
「俺だって年中牛乳飲んでるわけじゃないんだってば!」と言ってはいても撮影現場に行ったらいつもそこには牛乳が・・・みたいな「牛乳大好きおじさん」イメージを払拭すべく今回は熱演でした。

前回も書いたけど、殺戮を繰り返すマイケルを止めようとして叫ぶ台詞

「もうやめてくれ、私が悪かった、17年間かけて結局お前を救えなかったのだから」

というのはアレですよ「復讐するは我にあり」ということですよ。物語中彼(とダニー・トレホ)こそが「父性」を体現してる存在なんですな。そして、世に正義や秩序を求める「父性の人」ならばこの心境に達してなければウソですよ。ほんと。





さて、このように日本の法曹界や政界の動きやマスコミが喧伝するような「父性回帰論」に対して徹底的にツバを吐きかけるどころか殴りかかる勢いの本作ですので、鳩山(弟の方)みたいなおっさんには

椅子に縛り付けて目を閉じられないようにして強制的に観せることによって、(自身の人格形成の根幹を成す価値観を完全否定させられた)ショックでその人を殺害できること請け合いの「一部の人間に対しては殺傷力を有する(あるいは再起不能にさせられる)映画」ですので皆さんも是非そのような人を見かけたら試してみてください。