カントクのこだわり
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2004/10/29
- メディア: DVD
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むか〜しのハリウッド超大作そのまんまって感じです。
音楽も「パッパッパ〜〜〜ン、 ド〜〜〜ン」のいかにも、な音楽ですな。(マジメに聞いてないからどんなだったかハッキリ覚えてないんだけどね・・・)
ブラッド・ピットが一人だけ金髪だからスーパーサイヤ人に見えてしょうがないんだけど・・。
それより気を引いたのは、カントクさんのヴォルフガンク・ペーターゼンのこだわりです。
このカントク、昔、Uボートという戦争映画で成功し、本国ドイツからハリウッドへ渡った方なんですが、
戦争モノを撮らすと定評があり、内容も「戦争には善悪は無い、あえていうならどちらも悪い」という風に中立的視点で物語を進める手法も一部では人気を集めています。(敗戦国の人間ならではですね、米英ではこうはいかない)
そして、カントクのこだわり!
ヒーロー(この映画ではブラッド・ピット扮するアキレス)と軍人の勇敢さ、そして、それを利用する政治家の醜悪さを極端なまでに対比して描いているところです。
そして、ヒーローは必ず最後に死にます。
ここが個人的に少し気になるところ、Uボートもそうなんですが、勇敢なヒーローを最後に殺すのです。
Uボートを見たときに僕が感じたことは、
「この映画、イージーライダーに似ているな・・」ってことです。
イージーライダーの有名なバイク二台で並んで走るシーン、Uボートでも2台並んで潜水艦が巡航するシーンがありました。
イージーライダーでは主人公キャプテン・アメリカがアメリカンドリームを実現して、偉大な男になります。
そして彼は麻薬のトリップの中で自分がキリストであると思い込むシーンがあるのです。
最後にキャプテンは殺されます・・・まるで「キリストの殉教」のように・・・
イージーライダーも、Uボートも、トロイも主人公は偉大な男になります。
そしてその偉大さゆえに「自分の国の犯した罪を背負って裁きを受けなければならない」のです。キリストがそうであったように・・
う〜〜ん、西洋はやっぱりキリスト教なんだなぁ、と「トロイ」を見ながらつくづく思いました。
実はこのカントク、ガチガチの軍モノマニアの間では非常に嫌われております。
多分、こういうところが軍マニアには理解できないのでしょう。