恐竜とオッパイ

 僕はイギリス人に人並みの歴史観があるとは思っていない。
英国王室や自分たちを未だにかつてヨーロッパを支配した古代ブルトン王朝の末裔であると信じているし、あげくには自分たちと同じゲルマン民族である、フランス人やドイツ人を下等民族呼ばわりしたりする始末だ。

イギリス人が歴史オンチであることを幼い頃の僕に教えてくれたありがたい映画を今回紹介します。


「恐竜百万年」です。

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まず、もうみなさんお気づきでしょう、百万年前には恐竜は絶滅しています。(生き残ったとしてもずいぶんと小型化しているはずですね)

そして、現代人と同じホモ・サピエンスはいません。

いくら映画でも科学的にめちゃくちゃ過ぎます。
コレを見た当時、小学生だった僕が気付いたのだから、劇場で見られた人たちもきっと「おかしいよ、このタイトル」とか思ったに違いありません。

それにしても陳腐な邦題をつけたもんだなぁ、と思ったら原題は「One million B.C」 (百万年前)って、ほぼ一緒やないの。

う〜ん、イギリス人は百万より大きい単位を知らないのか?


それはそうと、内容。
最初は、火山の噴火のシーンから始まって聖書の引用と思しき、格調高いナレーションで始まります。

ストーリーはもうどうでもいいです。
金髪の部族(良い者)と、眉毛が濃い黒髪の部族(悪者)が争ってます。(ホントこれくらいで、途中からみてもわかります。)

そんなことよりこの映画のメインはこの人

ラクウェル・ウェルチ です。

何故か美容院に行きたてのようなヘアスタイルで虎革のビキニを着て、オッパイを揺らしまくるだけの(セリフ無し!!)美女!!!

う〜〜ん、この人を見るだけでこの映画は価値があるのだ!!
(その他、ミス・ジャマイカウェルチのキャット・ファイトも見もの!!)

この人で、子供のころ何度妄想を膨らましたか知れない。
この人がいなければ浅野ゆう子もスターにはなれなかったでしょう。

そのウェルチさん、美貌が衰えてからは、ほとんどテレビや映画に出なくなりました。
美しい人は去り際も美しいんですよね。(ボチボチと活動はされてますが・・)

とりあえず、ダニー・ボイルだのガイ・リッチーだのの映画を見て、「U・Kの映画ってやっぱスタイリッシュでイイよね。」とか言ってるヤツラを椅子に縛り付けて、目を閉じられないようにして、観さしたい映画です。(田嶋陽子にもね)