栄光からの脱出


ジュード・ロウマイケル・ケインの類似性について反響があったので、今回もマイケル・ケインさんについて書きます。

ケインさんと僕との出会いは確かこれです。

勝利への脱出 [DVD]

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スタローンや サッカーの神様のペレ(!)と共演を果たすというかなり役者としてレアな体験をしたケインさん。
ひょっとすると、この映画で自国のプレミア・リーグ・ファンからそっぽ向かれたのかもしれません。(ペレはアメリカ・チームに金に釣られて入ったりしますから)

同時期、ケインさんはこんな映画にも出演

殺しのドレス スペシャル・エディション [DVD]

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音楽雑誌のローリングストーンに「80年代最高の一作」と評されます。
ケインさんは女装も披露します。


そして、80〜90年代と、どう考えても名作にならないようなダメ映画に出演するようになります。(この時期を「栄光からの脱出」と呼びます)

多分、ケインさんの事務所が勝手に契約書にサインするか、本人が契約書を読むクセがないのでしょう。

しかし、気になるのが、共演者です。

スタローン、セガール、ペレ、マリオ・ヴァン・ピーブルズ・・・と、なんかマッチョさんと共演することが多いみたいですね。

ひょっとしてマッチョが好きなのか・・・・


現在ではこれだけ濁清伴わせて役をこなす男気ある役者はクリスチャン・ベールくらいでしょうか?




そして、個人的にケインさんとイメージがカブル日本の山城新伍
彼は関西ローカルで、映画番組の司会をやっていたことがあるのですが、「殺しのドレス」についてこんなことを
「画面にケインさんが登場した時、この人が犯人だとすぐわかった、犯人っぽいのはこの人しかいない」とか、「(昔は二枚目だったのに)この映画あたりからケインさんに変態イメージがついた」とか、「作品にこだわらないのはいいが、もっといい作品に出るべき役者だ」と、自分の運命と重ねるようにシミジミと語っておりました。

そういえば、ケインさんは自らのパロディをこの映画でやってましたね

(個人的にロバート・ワグナーとの共演が興奮しました)

新伍ちゃんも二枚目時代の当たり役「白馬童子」をパロディして「墓場童子」というのをやってましたっけ。