男色スーパースター列伝2
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2000/02/10
- メディア: VHS
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ワオ!DVDにもなってないのかよ!
アイルランドが世界に誇る俗悪ブルータル男色映画監督の最高傑作(?)が。
はっきり言って前回ご紹介した「クライング・ゲーム」と「インタヴュー〜」で僕はこの監督のファンやめました。(「狼の血族」の頃はファンだったんですが・・)
なんかね、前者は「愛」の普遍性について語られてる感じがイヤだったし、後者は不死身の吸血鬼=ゲイのメタファ の図式が非常に鼻についたんですよ。
普遍的な同性愛ってイヤじゃないですか?
普段は相容れないハズの男同士がアOルという一点を通じて刹那的に心を通わせるのが映画的にはアジなわけでね。
基本的に映画というのは「愛」と呼ばれる感情を2時間くらいの短い間に「継続する線」としてではなくて「刹那的な点」として表現してるからこそ、芸術としての意義があるわけだね。
愛とは(異性、同性を問わず)時間的、空間的にみて『点』である、と。
で、『ブッチャーボーイ』ですが、ここに来てジョーダン先生、やっと吹っ切れたというか、物語は悲劇的ながら非常にカラッとしてて見ごたえがありましたね。
ここでやっとジョーダン監督に惚れ直しましたよ。
主人公には心に根がはったような感情は一切なく、その場の思いつきによってのみ動いてる感じで、当然、純粋だし、『ただ単に画面の向こう側に居合わせているだけの』観客にとっては感情移入しやすかったりするんすよ。
ただ、
この映画、ビデオのジャケットがどうみてもホラーなんで、見てる人っていうのが皆無なんすよね。
※さらに次回に続く