仏文学スーパースター列伝3

今日もバルザックでいきます。

ゴリオ爺さん (上) (岩波文庫)

ゴリオ爺さん (上) (岩波文庫)

このバルザックの有名な作品をモデルにした日本のマンガがコレです

めぞん一刻 (1) (小学館文庫)

めぞん一刻 (1) (小学館文庫)

どこら辺を参考にしてるかっていうと、主人公がアパート住まいの情けない貧乏学生(そのくせ何故かモテる)
アパートの住人がみな一クセあって、しかもみんな集まって酒盛りをしたりする

などです。



それを踏まえて

バルザックの小説の舞台となる19世紀のフランスにはフランソワ・ヴィドックなる人物がおりました。


この方こそがあらゆる探偵小説の主人公のモデルとなった探偵の祖だったりします。

ウィキぺディアによる解説

この方若き日は裏社会に君臨する大悪党だったんですが、度重なる政変によって今度は警察側になったり独立して探偵になったりした歴史上稀に見るくらいの魅力的な人物です。

シャーロック・ホームズもアルセーヌ・ルパンも実はモデルになった人物は一緒だったんですね。


で、上で紹介した「ゴリオじいさん」の中にはこのヴィドックをモデルにした登場人物が出てきます。

その名も

ジャック・コラン

この人、普段はただの貧乏長屋の住人なんですが実はパリの街を牛耳る影の組織のボスだったりします。
名前からしてコレに出てくる

パタリロ! (78) (花とゆめCOMICS)

パタリロ! (78) (花とゆめCOMICS)

MI6のジャック・バンコラン少佐を思い出さしてくれますね。(どちらもゲイ)

「ゴリオじいさん」は名前の通り主人公と哀れな老人との交流を描いた地味なドラマなんですがこの人が登場するおかげで本筋となんの関係もなくド派手なサスペンスが挿入されてて面白いです。

めぞん一刻」と「ゴリオじいさん」を結ぶ最大の共通点として、この一見なんの変哲もない小市民、しかしその実体は・・・という魅力的なキャラクターの存在があります。

え!?「めぞん〜」にそんなキャラ出てきたかって?

それは実は・・・・・



続きます