正味の話がわしら警官やで

え〜、というわけで、「マイアミ・バイス」です。

この映画は80年代に一斉を風靡した刑事ドラマの映画化なんですが・・・・

オリジナルの監督も担当してたマイケル・マン監督が映画の方も監督されてるんですが、この監督、マイアミ・バイスを作る直前にはWW?の時代にルーマニアの吸血鬼(というか悪の権化のマッチョ怪物)を復活させてヒットラーと対決させようとするなんとも変わった映画(音楽をジャーマン・プログレの雄、タンジェリン・ドリームが担当した)「ザ・キープ」なんてのも作ってた変わり者でもあるんですな。

で、肝心の「マイアミ・バイス」なんですが、

タイトルが赤と青でMIAMI VICEとなっている、ということで関西に在住の方は思わずこれを連想してしまうことでしょう。(しかも Miami(マイアミ) に「n」を足したらMinami(ミナミ)だし)

そして、主人公たちは高そうな遊び人風のスーツでちょいワルにキメて、南米の麻薬組織に潜入して


セスナ機より速い自家用ジェットで密輸を手伝ったり


高速ボートキューバやハイチ等のカリブのリゾートをまわって豪遊したり


一目会ったその日から恋の花が咲いて組織の女とラブラブになったり


捜査メンバーが拉致されて「怒るでしかし!」と銃をぶっ放して救出したり


その勢いで「まくったらんかい〜!」と組織と銃撃戦にもつれこんだり


最後に組織の女に自分が潜入捜査官であるという正味の話をしてみたり


そして組織の女を助けるか否かと悩む主人公に大学病院の脳神経外科の先生みたいな顔つきのJ・フォックスが「男やったら行かんかい」とまくしたててみたり



と、どう考えても脚本家に故横山やすし師匠の霊が憑依したとしか思えないストーリーが展開する映画でしたね、ええ。


前回で伏線を張っといた「ヤッさんイズム」を今最も感じさせる映画と言えますな。