ハーレークインを読む

え〜、駅前の商店街の裏通りとかにある店自体が古びたような古本屋さんに行くと大概店先にレディースコミックの旧刊がワゴンに置いてあって安く買えるわけなんですが、そういうところに「アレ?どっかで見たような名前・・」の本があって手に取ったら「ハーレクイン」ぢゃないですか。

ハーレクインといえば、女性向けのロマンス小説の他に日本では80年代にオッサン向けのハードアクション物のマンガも出してて、前々回紹介した「マイアミ・バイス」みたいな感じのストーリーで「スーパードクターK」みたいな絵柄で一巻完結のヤツを何冊か読みました。(内容全くおぼえてなし)

女性向けの漫画も出してたんですね。

で、なんかネタになりそうなことが載ってないかと期待して一冊買ってみることにしたんですが・・


海外(英語圏)が舞台で白人ばっかりが登場する、非常に地味〜で、起伏のないドラマがひたすら展開するストーリー(メロドラマの定番の女性の登場人物の妊娠が発覚して「つづく」となるような展開は一切なし)でして、それにとてつもなく日本風な絵柄(ちょっと古い少女漫画テイストか?)が乗るというなんともいえないグルーヴ感はあるものの、次も買おうとはちょっと思わないような淡白さが残ってしまう(男の主観ですから)作品群が満載の雑誌です。


で、気になるところは読者(女性)を喜ばせるべく数多く登場するカッコイイお兄さんたちの描写なんですが、女性から見て男性の気になる部分ということなんでしょうが「アゴのライン」「首から胸元」「手首からひじにかけて」がやたらと強調されてるんですよね。

(多分これがホモ雑誌だったら胸板とか腹筋とか太ももとか体毛(笑)とかになるんでしょうけどね。)


もう全編、首首首、アゴアゴアゴ、腕腕腕というわけでほとんどのストーリーは上半身のみで進みます(笑

しかし漫画家さんも外資(?)の会社の本に掲載する漫画描いてるくらいですから建物とか風景の描写もそこそこ出てくるしお兄さんのスーツ姿もビシッときまってるんです。(おそらく紳士服のカタログを参考にして描いたな)

ただ残念ながらカジュアルな格好になると折角のお兄さんたちデッサンがちょっと崩れ気味になっちゃうんですよね。というわけで作家さんたちはヌードデッサンの修行をした方がいいかもしれませんね。

で、登場人物は皆外人なのに絵柄は純和風ということを先に書いたと思うんですが、

ロンドンの青年実業家のお兄さん(白人)の顔のモデルが北村一輝というのがあって、いくらなんでもいかがなもんかと思いました。