マリアに首ったけ
- 作者: 高橋ヒロシ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1997/01/01
- メディア: コミック
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
クローズが実写映画化されるということでそれを記念して、この映画をご紹介いたします。
- 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
- 発売日: 1997/12/25
- メディア: VHS
- この商品を含むブログ (1件) を見る
主演がオペラの女王マリア・カラス!!
ということなんですけど、マリアさんが歌うシーンはなく、映画自体も当時の世相を反映したようなアレハンドロ・ホドロフスキー風のカルト映画なんだね、これが。
お話自体は有名なギリシャ悲劇なんですが、何故か音楽が世界各国の宗教音楽(ラマ教のお経とブルガリアン・ヴォイスみたいなのが印象に残ってます)だったり、黄金の羊の革を持って帰った英雄イアソンを祝福するために少年を人身御供にして、殺した少年の死体を切り刻んで民に振舞うというマリア・カラスが出演してることを考慮すると「一体何でこんな残酷カニバルシーンが必要なんだ?」と思うような演出が続出します。
で、異国(後進国)にてイアソンにめとられたメディアが先進国の世界を見て言う一言
「神がいない!!」
とか、最後に自分を裏切ったイアソンへの復讐のために自分とイアソンとの間に生まれた子供を眠らせて建物に火を放つシーンで、許しを乞うイアソンに
「もう遅い!!!」
と言い放つシーンなんかは流石に迫力がありました。
といってもスペイン語(だったと思う)で語られてるので「シニョ〜ル・イ・シニョ〜ラ」とか「オンブレス・オイガ」とか「ム〜チャス・グラ〜シアス」とか「ポル・ヴィ〜ダ」とか「エルロ〜コ」とか「ミ・ヴィ〜ダ・ロッカ」とか「キダード・ヴィヴォ・オ・ムエルト」とかのガッツ石松レベルのスペイン語しか理解できない(理解してるというのか?)僕にはさっぱりわからないんですけどね。
というわけで、マリア・カラス唯一の映画主演作品ということで60年代〜70年代風のエログロカルト映画ではある本作ですが、そういう映画がキライな人も一度はご覧になることをオススメします。
まあ、あえて例えるならデヴィッド・ボウイが好きなら
これも観よう、ということで。