ダンテ不在

神曲 地獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

神曲 地獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

のダンテではなく映画監督のジョー・ダンテさんね。

今回もまた「トランスフォーマー」についてなんです。

id:nikuzombieさんが書いてらっしゃったように「メガネ、メガネ」とか「アイツ、アイツ」とか例によって横山やすしネタも入ってる映画なんですが、個人的には何かが足りない。

それがジョー・ダンテイズムなわけなんですよ。

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でおなじみジョー・ダンテさんなんですが、(奇しくも前に紹介した「ロックンロール・ハイスクール」の原作もこの人)とりあえずこの人の映画ってグレムリンとかスモール・ソルジャーズとかラモーンズとか非日常的なキャラが日常的な風景で大暴れしていく展開のお話が大好きなんですが、それらとの共通点が多々みられる展開の「トランスフォーマー」ではその日常感が話の都合上後半には弱くなっちゃってるんですね。

でもその代わりといっちゃあアレですが、「トランスフォーマー」のアニメ版劇場作品が公開された1986年当時、その直後に公開されて話題をかっさらった「トップガン」へのオマージュ(?)が出てくるんだね。この映画。

主人公の一人の軍人さんが市街戦でバイクに乗って敵の懐に突っ込むシーンなんかがトム・クルーズがバイクで走ってるシーンとかを彷彿とさせるんですよ。(同じレプリカ系だったし)

それを言い出すと今度は「トム・クルーズ不在」を語らなくてはならなくなってしまうんですが、往年のマッスルカーへの偏愛とか(エンジン音最高!)実はアニメ版のトランスフォーマートップガンも興味なかった僕でも感激するような要素が入ってるのはありがたかったっす。