あの頃は、ハ!
- 作者: 新岡勲
- 出版社/メーカー: 芳文社
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見ましたよ、懐かしの東宝名画シリーズ第2弾。
渡哲也主演の「ゴキブリ刑事」と「ザ・ゴキブリ」(お食事中の方すいません)
タイトルはなんか「燃える昆虫軍団」みたいで動物パニック映画みたいですが「ダーティーハリー」みたいなアウトロー刑事が活躍するアクション大作です。
タイトルはアレなんですが、モミアゲをたくわえた渡哲也が縦縞の3点スーツ(中にベストを着込むヤツ、もちろん70年代だからピチピチ!)で拳銃をぶっ放すクールなアウトロー刑事を熱演!
サントラもフルートをフィーチャーしたジャズファンクがチルアウトしたサウンドを聴かしてくれて絶品!
おまけに自然光を使った黒澤明以降の東宝お得意の撮影スタイルがスタイリッシュな映像を作り上げててて、淡々と進むストーリー展開を中ダレせずにビシッとひきしめてくれます。
お話の方ですが、
大手企業の工場建設に群がった地上げ屋(悪辣!)を得意のガンさばきで脳天に風穴空けて退治!
とか
公害を垂れ流す化学工場のずさんな体質を企業、行政、警察(&ヤクザ)の三位一体で隠蔽しようとする悪党(卑劣!)どもを爆殺!!
とか今見ても胸がスッとする快作なんですが、バブルも遠い昔の現在となっちゃあ、こんな映画作るのはとうてい無理。
企業の増益の恩恵でマイホーム建てて、公害に目を瞑って他人の不幸を見ないフリして安穏と暮らす、というライフスタイルの小市民にとっちゃ、倒すべき悪党(ゴキブリ)どもはもはやその手の連中じゃなく、哲っちゃんが守るべき庶民はもはや存在しない。
おまけに焼酎ブームとやらで哲っちゃんがCMしてる日本酒の松竹梅も売れなくなったときたもんだ!!
こういうやりきれない現状にイラだってか哲っちゃんは
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それにしても悪党がアジトにしてる土建屋のプレハブにブルドーザーで突撃かます哲っちゃんの雄姿は土建屋王のあのオッサンの役をドラマで演じてる今の姿からは想像もつきません。