やっぱり京都はコレに限る
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- 発売日: 1995/10/21
- メディア: VHS
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え〜、山田風太郎原作、東映(おそらく京都)製作、中島貞夫監督によるこの作品。
どう見ても大映(京都)の「たぬき御殿」シリーズでござる、本当にかたじけのうござった。
で、終わらすとアレなんですが、豊臣家復権を目指すくの一(女忍者)軍団と伊賀鍔隠れ五忍衆との学芸会ファンタジックな忍法対決が見ものの本作。
音楽が20年代のキャバレー・ミュージックというか、カリブ海のリゾートホテルのラウンジで流れてそうな音楽でして、ロケなしのオールセットによる撮影で、演出もどこか日活の鈴木清順っぽかったりして、いつ四方のセットが倒れるんだろう?と思わずにはいられない上に・・・
忍法がとてつもなくバカバカしいんですよ。
くの一の濃厚な色気に負けて豊満な乳房に顔を摺り寄せた男をそのまま窒息させる忍法とか
同じく色気に負けて乳首に吸い付いた男を赤ん坊に変身させる「メルモちゃん」みたいな忍法とか
出てくる忍法が特撮を使わずに役者さんのセリフ解説と演技だけで表現されているので緊張感皆無なんです。
同じ山田氏原作の「バジリスク」にハマッて山田作品に興味を持ったコたちに是非一度見て悶絶していただきたい作品ですね。きっと浅田次郎に「忍者武芸帳」見せたくらい衝撃を受けることでしょう。