メタフィクションの時代
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ヴィム・ヴェンダースのお久しぶりの作品。「ミリオン・ダラー・ホテル」以来映画自体は作り続けてきたもののそれほど話題にはならなかった同監督だけにその出来は?と思ったんですが、映像の凝り具合といい、お話の練り具合といい今までのキャリアの集大成的な作品となってます。(それ故くどいともいえるかも)しかも話がわかりやすいので、ヴェンダース初心者が見ても楽しめることでしょう。
ちなみにジェシカ・ラングも出てます。
そして、
パッチギ!LOVE&PEACE スタンダード・エディション [DVD]
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井筒和幸監督が全精力を注ぎ込んだ感のある意欲作なんですが、構成の複雑さをそれをうまくまとめて幅広い層にわかりやすく、かつ楽しめる作品にしてるんですな。(個人的には脚本の凝った作りが監督の力量より少しだけ上をいってしまってるように、そしてそれゆえテンションが異常なまでに高くなってるように見えた、もはや井筒は限界を超えたか?)
で、
これら両作品のキーワードとなるのが「メタフィクション」という概念なんですな。
両作品とも俳優が主人公で現実と虚構の間を行き来して苦悩します。
そしてもう一つのキーワード「家族」があるんですが、人間本来のあるべき姿としての「家族」に「メタフィクション」云々っていう概念を持ってくるというのが、なんともいえない不気味さを出してるんですよ、この二作品。
はたして「家族&メタフィクション」が00年代後半のキーワードとなりえるのでしょうか?
話せば長くなるかと思いますので次回に続きます。