わたしはエビになりたい

出口のない海 [DVD]

え〜、「エビさま」こと市川海老蔵主演の反戦映画のこの作品、個人的にはですね。

「これは劇場で観ておくべきだった・・・」

と「やっぱり戦争するべきじゃなかった・・」みたいな後悔先に立たずの状況にさせてくれた久々の映画でございました。

とりあえずこの映画ではエビさまのお顔がですね

ウルトラセブンに見えてしょうがないんですわ。

おまけに共演が初代ウルトラマン顔の黒田勇樹だったり、伊勢谷友介が段々とウルトラマンエースに見えてきたりと、「男たちの大和」がガンダムへのオマージュを炸裂さした映画であるとするならば、こちらはウルトラセブンに対するオマージュととれる映画なんですよ。

エビさま扮する主人公は明治大学の野球部のピッチャーながら肩を痛めて絶望し、海軍に志願した青年なんですが、その自分の身の上を戦友に語るシーンははアイスラッガーを失くして絶望するウルトラセブンにしか見えません。
そして、ウルトラセブンの名エピソード「ノンマルトの使者」を思わせるようなセリフまで登場してコレは確信犯なのか？と思うシーンもありました。

よく「最近の若い俳優は線が細い・・・」みたいなことを年配の方がおっしゃいますが、エビさま以下この映画のキャストはハリウッドのデ・ニーロやパチーノを遥かに凌ぐえげつないオーラを発しておりましたよ。

この映画のエビさまの魅力について語りだすと死ぬほど長くなりそうなので今回はこれでおしまいとしますが、多くの人に戦艦大和を凌ぐ破壊力を持つエビさまの顔面力を堪能してほしいと思います。