ジャッキーとジェットのスターダスト

観てしまいました。「ドラゴン・キングダム」

ジャッキーとジェット・リーの共演が話題の映画ではありますが、それだけにとどまらないのがこの映画のスゴイところです。


かつてデビット・ボウイは自身のステージでのキャラクター「ジギー・スターダスト」について

「彼は僕とファンが生み出した幻想なんだ」

と評しておりましたが、この映画はまさにカンフー俳優とカンフー映画ファンの銀幕越しの「愛の結晶」ともいうべき代物なんですね。カンフー版ジギー・スターダスト。


アメリカのカンフーオタク少年が「ネバー・エンディング・ストーリー」よろしくカンフーのファンタジーの世界に入り込んで二人の拳聖に出会って修行しながら旅をするストーリーなんですが、ベタといえばベタながらさほどカンフーマニアとも言えない僕の中にどうしょうもなく込み上げてくるものがある。

カンフー映画の代表としてカンフー映画の素晴らしさを主人公に最大限に伝えるジャッキー&ジェットの2トップとそれをファンの代表として最大限に吸収する主人公(カンフーと縁も所縁もないアメリカ人)との間のフィードバックが銀幕越しにビンビン伝わってきたからだと思うんだけどそれが凄まじい高揚感を僕の中に生んでしまってラストの辺りで恥ずかしながらアクメに達してしまいましたよ。(といっても肉体的には何の法悦もなかったよ)

カンフー観てここまで感動するとは思わなかったですよ。しかもこの年になって。
(そしてテーマソングにファズギターを使って70年代前半の香港映画の雰囲気を出そうとするあたりの演出がにくい)

そして

こちら http://d.hatena.ne.jp/shidehira/20080726

で書かれてるとおりリー・ビンビンさんは確かに綺麗でした。稲森いづみを越えてましたね。