提供はコンバースとカーハートでした
観ましたがな、「デス・レース」
70年代にロジャー・コーマンが作った「デス・レース2000」のリメイクですわ。
私この映画、小学生の時コタツに入って宿題やりながら観ましたわ。サンテレビで(笑
その横で僕の母は編み物してたんですけど、その昔病院で医療事務やってた母が看護婦さんひき殺しまくるシーン観てゲラゲラ笑ってたのが妙に印象的でした。
そんな思い出話はいいとしてこの映画の主演は「男は頭(いろんな意味で)よりカラダ!!」のヴァンダミング道場師範代のジェイソン・ステイサム。水泳でオリンピックのイギリス代表に選ばれたというヴァンダムやラングレンの正当後継者ですな。
カーチェイスばっかで肉体美を鼓舞するシーンが少なそうな映画ですが彼のために上半身裸で懸垂やったり素っ裸で壁に手をついての身体検査シーンがあったりとおすぎさんも大満足の映画になってます。
んで映画の内容はというともう70年代のコーマン映画(「ワイルドエンジェルス」のハーレーに乗ったピーター・フォンダが石油の採掘場の殺伐とした風景をバックに疾走するオープニングが最高でした)の雰囲気にプラス80年代のマッドマックスのパチモン映画をブレンドして、そこに高橋レーシングの1年分くらい車がスピンするシーンが加えられてて、もう受験生がこの映画みたら必ず人生見失って志望校に落ちるんじゃないかというくらいタフでマッチョな男の子向け映画になってました。
そして、この映画のポイントは2つあって一つは「ハゲ・エクスプロイテーション」ムーヴィーとも呼ぶべきスキンヘッドの多さなんですね。
「男は頭(いろんな意味で)ぢゃねぇ!カラダとクルマよぉ!!」
といわんばかりに登場人物がハゲ・ハゲ・ハゲのオンパレード(あとモヒカン)ヘアケアするよりクルマ買え!富裕層の30代よ!!って感じでした。
そしてもう一つがレースを支配する刑務所の所長(金髪でフェミナチと呼ばれるようなキャリア・ウーマンな人たち御用達の黒いスーツ着用)のオバサンがですね。
1)都会の富裕層のフェミナチ女
3)民主党(アメリカ)とタッグを組んでアメリカの自動車市場にガンガン食い込み中のBMWのオーナー・ズザンネ・クラッテン
4)この映画のプロデューサーも務めているハリウッド一のキャリアウーマン・ポーラ・ワグナー
というアメリカ共和党支持層の貧乏な野郎どもにとってケタクソ悪い女の特徴を全て押えててそこに
ヴィンス・マクマホン汁
を30%増量で注入したような感じのキャラになってるんですね。
この役をジョン・マルコビッチ、ゲイリー・シニーズの盟友にして名女優のジョアン・アレンさんが演じてるところも注目してくださいね。
とりあえず「共和党の最後の足掻き」とも言うべき「クルマ、オンナ、筋肉」だけでできた映画なんですが、結構うまくまとまってるんで多くの人にオススメできますね。
そうこう書きながら、アメリカの自動車メーカーBIG3の一日も早い救済をこの映画を観ながら祈ってしまいましたです。やっぱりV8マスタングは人類の文化遺産だよ。