26世紀モトクロ青年

え〜、俳優のユアン・マクレガーとチャーリー・ブアマン(「ザルドス」のジョン・ブアマンの親戚?)のスコットランドからアフリカまでのヨーロッパ→アフリカ縦断のバイク旅行をドキュメントした映像でございます。

彼らが乗ってるバイクはBMWのオフロードツーリング用のヤツです。ユアンさんのバイク車体にスコットランドの国旗を貼ってるんで街宣車みたいな出で立ちになっとります。


というわけでこの映像を踏まえた上で・・・・

観ました「イディオクラシー」とかいうの。

個人的に気になるところなんですが・・・

警官の制服とか囚人服が基本的にモトクロのレーサーがプロテクターの下に着るモトクロジャージなんですな。

なんというか、今現在オフロードレースの主流になってるバイクって東欧のKTMとか北欧のハスクバーナBMWみたいなヨーロッパメーカーなんですわ。日本車なんかもうカタナシです。アメリカなんか問題外。(とはいえアメリカにも伝統的なダートトラックヒルクライムなんてのがありますが)

あまり深く考えるのはよしときますがアメリカ人の心の根底にはいろいろあるんですなぁ。


そして、日本のバイク事情というのを鑑みてみますとビッグスクーターだ、旧車會だと、「レース(競争)」という概念を忘れてひたすら怠惰の方向に突き進んでて、まさに上の映画の通りのドアホぶりでございます。

映画の中では描かれてませんが、映画ように人間が怠惰になってしまう最たる条件は「現状に落胆し過去の栄光にしがみついて、アレコレ言う割に最前線の喧騒に身を投じるのを拒む負け犬根性」なわけですよ。でもこんな深刻な話書いたらコメディじゃなくなっちゃうけど。

主人公は普通すぎるくらい普通な人という設定の他に「決してあきらめない熱意」というすばらしい才能を秘めておりまして、ヒロインとなる娼婦は「何かのためにリスクを負う勇気」を持っていたので主人公を助けることができた、と。

んで、「何か」のために一歩を踏み出す行動に出た彼らには他者にはない知性が自ずと身についていたのでした・・・

という「知性とは何ぞや?」的な部分までつっこんで考えさせられる映画だと思っているわけですが、上記のような「?」な部分もあるんですよね。

知性とはそれを必要とする人間にのみ身につける素養なのですな。