あなた目線


え〜、もうすぐ公開らしいガイ・リッチー監督(覚えてるか?)の最新作「シャーロック・ホームズ」でございます。


どうみても「不良番長シリーズ」の豪華版です。本当にありがとうございました。

相棒のワトソン君にジュード・ローを持ってくるあたりは山城新伍トリビュートになってて好感が持てますな。


実は脳内映画企画で「山城新伍物語」というのを考えておったんですが若き頃の新伍をジュード・ローが、晩年の新伍をマイケル・ケインが演じるという豪華キャストでした。梅宮辰夫、松方弘樹、深作監督、菅原文太は誰にするか考えてないんですが川谷拓三役はもちろんクエンティン・タランティーノです。


それはさておき、この人実はおぼっちゃんらしいんですね。

正直この人が出てきた時は偏向メディアの最高峰「NME」の腰巾着である「ロッキン・オン」がこれでもか!と提灯記事(音楽雑誌なのにね)書いてて「うへぇ」と思って興味を示さなかったのですが、群像劇ながらどんなバカでも一回観たら話がわかるという丁寧な「映画職人としての技術」が光ってたのを覚えてました。

んで、日本も長引く不況にあえいでいよいよ若者の財布がキュっと締まった時期に「おぼっちゃんの出自」を映画に出すことなく自然にコンビニの駐車場に座り込んでそうな若者向けの作品に仕上げてしまうところが実は初期の彼のもっとも優れたところではなかったか?と思う次第です。

当時のワイフであったマドンナと「スウェプト・アウェイ」という大珍作を作って多分英国人初のG・ラズベリー賞受賞者になって第一線から姿を消してしまうんですがこの時僕は感じた「確信犯やな」と。

”UK”の”スタイリッシュな””時代を担う”みたいな文句をひっさげて鳴り物入りで登場した彼ですが正直それらが重たかったんだろうなぁ、と思うのです。「好きにやらしてよ」って気分なのかな、と。




なんかトレイラーでは本当に普通の普通の演出しかしてないような感じの映画ですが出来の方はどんな感じになるのでしょうか?