元旦からドン引き


皆様あけましておめでとうございます。

元旦早々から「ラクウェル・ウェルチ+おっぱい」「アイザック・ヘイズ」で検索して当ブログに来られた方、あなたの人生に幸多からんことを。


それはそうと新春一発目「フォース・カインド」です。

もう、ケレン味たっぷりの演出がてんこ盛りな映画でして、これは要するに実際の映像(真偽は不明*1)と再現映像を比較するために作られた手法なんす。

この二つを画面を割ってわざわざ同時に流す理由は一つ、「君らの記憶とか世界に対する認識なんてこんなもん(再現映像みたいにケレン味たっぷり)やで」ということです。

んで、この実際の映像と再現映像の並行でお話が進んでいって中盤以降は 実際の映像の迫力が再現映像のケレン味を凌駕する という容赦ない展開に突入します。


んで、お話なんですが、もう「宇宙人」とか「超古代文明」とかの超常現象がグラビアアイドルより好き(俺だよ)な人にとっては法悦必至の展開が目白押し、なのに主人公のタイラー博士が求める「真相」は結局そこにはありません。以下白字 実際に神なのか宇宙人なのか、神秘の象徴ともよべる存在が語りかけてくるんです「私は神だ、お前が求めるものは得られない、探求をやめなさい」と。それでもその言葉(どう考えても神かそれに匹敵する存在が語りかけているのに)を信じようとしない、現実を認識しようとしない。この傲慢さが結局破滅を呼びます。 これこそがこの映画のテーマなんですよね。具体的事実がどうこうじゃなくて現実を認識する姿勢の問題だろ、っていう。


昨年は「その昔ブ○だと思ってフッた女の子が実は韓国のレースクイーンに似てて(つまり○スじゃなくて美人だった)自分の審美眼がイビツだっただけ」という驚愕の事実が判明している僕にとっては今までの人生を完全否定された上での死刑宣告に近い内容の映画ですが、これが妙なカタルシスをもたらすから不思議なもんです。
今年一発目のオススメ映画です。皆さん、どうぞ劇場に足を運んで人生を否定されたり死刑宣告されたりしちゃってください。

あと、youtubeで著名人が語ってる映画の感想も必見。こちら

*1:映画宣伝のために虚偽の訃報をネット上に掲示したとしてユニバーサルが訴えられてました こちら つまり100%フィクションです