聖地へ

大人気のアニメ「けいおん!」なんですが、実はアニメ観ないんでこの作品知らないんです。

しかしですね、この作品の舞台になる学校のモデルになったという豊郷小学校(の旧校舎)がテレビで取材されてて僕の知るところともなったわけです。

この小学校の校舎、数年前まで取り壊すの取り壊さないので市と住民側が本当にもめ倒してて大騒ぎしてたんですね。個人的にそっちのイメージが強いんですが。

それがあなた、数年でアニメの舞台になったということで今や聖地ですよ。巡礼者が大勢来られるようですし。


どうも、僕が最近書いた「お話観て現実見てたら現実が同人誌みたいになってしまう」という意見に反応してこのニュースが流れたんでは・・・。というのは自意識過剰なわけですが、上記のような意見というのもふと何となしに思ったことでございまして、世間ではこういうことが起こってたのを知らずに書いてたんですが、これがいわゆるシンクロニシティってやつなんでしょうか?


ちなみにその記事の前に「お話にリアリズムを求めるんならそのお話が成立する原風景をまず理解しなければならず、その原風景は必ず実世界に存在する(した)」という記事を書いてるんですね。正直それほどこの「けいおん!」というお話にリアリズム(それもディテールにこだわり倒してるようなキッチリカッチリ官僚主義的なやつね)を求める人っていないんではないかと思うんですが、それでも作中の登場人物の住んでる世界に興味を持って、現実にそのモデルになった場所があるのを喜んで巡礼にまで来られるというのは「ええ話やなぁ」と思いますけどね。僕の好きな洋画の世界じゃ「アメ車?V8エンジン?マッスルカー?興味ないね、GMなんて潰しちゃえばいいんだよ。車はトヨタでしょ」って連中が「グラントリノ」観て「感動した!」とか言ってるわけなんで。

作品を愛し、作品が成立する原風景を愛するっていうファンの「作品と共に生きる」っていう姿勢があってこそ優秀なお話、物語は生まれるんだろうな、と思いましたです。