サイコマニアマニア

え〜、年末に紹介したカルトB級ムービー「サイコマニア」なんですが、主演のニッキー・ヘンソンさんの革ジャンが何故か女物なのが気になって色々と調べておったらかつて私が心酔していたシド・バレット御大が女装癖をテーマにした曲をやってたのを思い出して色々と調べてたんですわ。

(なんかこの動画ではハッピ着てますけどね、シド兄貴)んで、調べてみたらシド兄貴はダブルのジャケットのボタンを逆に留めて女物にして着たりするのを好んでるフシがあったんですが、これは女装癖というよりは「鏡の中の世界」を意識させるためのようです。(上の楽曲「アーノルド・レイン」の歌詞を参照)

シド・バレットは自身のバンド・ピンクフロイドでその人気の絶頂で発狂して引退を余儀なくされてしまった不遇の天才ミュージシャンだったので当時は彼の栄光と破滅(そのスパンが恐ろしく早かった)の様子が若者にセンセーショナルな話題として語られていたことかと思います。

そういうわけでひょっとしたら「サイコマニア」のニッキー・ヘンソンさんの女物革ジャンに関しましても狂気の表現手段として使用されてた可能性がありますねん。

さて、最近ではこんな映画が公開されて

この映画のこわ〜いサイコパスを演じてるケイシー・アフレックさんの演技がなんとなくシド・バレット(追記:本当は連続殺人鬼のテッド・バンディだそうです)を意識してるように見えるわけなんですよ。

なお、この映画の原作は1951年発行のジム・トンプソンの作品。この原作を映画監督のスタンリー・キューブリックは非常に高く評価してて、それが故でサイコパスが主人公の映画「時計仕掛けのオレンジ」を作ったと言われております。

なんとなく「狂気」とか「サイコ」とかでつながってて面白いですね。