台湾ヤマハ&わかばマン 「FLASH MOB!」

え〜、お話のキーパーソン「みすずちゃん」の見た目のモデルであるヴィッキー・チャオさんです。
この人美人のはずやのに私のオカンの家系の女子と大変似てるんですね(笑 私の母親の家系の方は全員不細工揃いなんですけども。何がどう違うもんかと思いますね。んで、その家系なんですが自分らの畑で栄養たっぷりの無農薬野菜自分らだけのためにこしらえて自分らだけで食してるもんやから全員男子は身長180cm以上、女子は170cm以上の高身長の健康優良児揃いで私んとこの家族を小馬鹿にしてやがんのよ(笑 まぁ、ただのお百姓さんやから頭は空っぽなんやけどね。

それで「みすずちゃん」というキャラは「キュートな社会不適応者(AC/DCの故ボン・スコットを萌えキャラ化してみました)」で「主人公2人の良心」という位置づけでして、ストーリーの中には実際登場しないんですね。ただ、主人公の台湾とわかばの動向を決定着ける役割を常に果たしますので最後まで何らかの形で登場いたします。どうぞ覚えておいてください。

このお話はフィクションでありいかなる個人・団体・事件とも一切関わりございません。「証券会社のシルヴァーマン・オックス」とか「携帯屋のハゲ」とかも実在の人物・団体をモデルにしてませんのでよろしくお願いします(笑

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お話は前回の石切連合関連の問答からの続きです。

台湾「そんで、何でお前はここ(山陰地方)なんかに連れてこられたんや?」

わかば「まぁ、ここら辺は昔から朝鮮半島に近い関係で韓国とつながりが深かったり民団の重要拠点になっとったりするとこなんや。せやから俺も最初は石切連合もそこら辺のつながりの組織やと思っとったんやがこれがどうも違うんや。お前俺らがダンプで運んでたあのコンクリ詰めの死体どう思う?」

台湾「何やただの死体にしたら物々しいわな。ただの死体やったら姫路あたりに持って行って豚か牛の餌にでもした方がエコな感じはするもんなぁ」

わかば「せやろ?コンクリ詰めにしてたところで俺は思たんやけど、あれは放射能汚染された死体なんやないかと思うんや」

台湾「放射能って?福島からわざわざ?」

わかば「昔、ここら辺にもウランの採掘場があったんや、ひょっとしたら連中の目的はそれやないかと思てるんや。前からそういうことやってる気配はあったからな」

台湾「ウランの採掘場に謎の死体に謎の女・・・・、おい、昨夜のあの変な女は心当たりあるか?」

わかば「心当たりいうほどではないけどもおしゃべりが好きな連合の奴から聞いた話では連合の母体になってる組織のボスは女やそうや。そのボスと昨夜の女がつながるかどうかはわからんけどな」

台湾「女やいうだけでつながるんやったら山田花子パリス・ヒルトンでもつながってまうやないか。う〜ん、頭が痛なってくるな」


そうこう2人が公会堂のような建物の前でくっちゃべってると、ミニバンが3台2人の前に停まって、ジャージ姿の野郎が10人ほど降りてきた。頭は全員坊主にしていた。

台湾「な、何や?ここで坊さんの集会でもやるんか?」

と、台湾が喋り終わるのを待たず「ウオラーー!」と坊主の一人が鉄パイプで台湾に襲いかかった。当然台湾はヒラリとかわして顔面にパンチを喰らわして応戦するが相手は10人くらいで次から次に襲いかかってくる、しょうがなく公会堂の玄関のドアを坊主の一人から鉄パイプを奪って叩き割り中に逃げ込むことにした。

台湾「わかば〜〜!中に逃げ込め〜〜〜!!」

という台湾の呼びかけに応じて公会堂の中にわかばが逃げ込もうと敵に背を向けた一瞬をつかれ、本来なら身体能力では台湾を上回っているはずのわかばは後ろから頭を鉄パイプでど突かれてしまった。頭を抱えて地面にうずくまるわかばを見て、台湾はすぐさまわかばを抱えて公会堂の中に入った。公会堂の中は入ってすぐに細長い廊下になっており数室の広間につながっている、2人を追いかけて玄関から入り込んできた坊主の一人を台湾は鉄パイプで顔面を突いて追い払った。後続の連中が中に入った時には2人の姿は無く、坊主たちは各部屋を手分けして探すことになった。

捜索をはじめて数分後、ご家庭の台所よりちょっと大きい調理場の方から悲鳴と殴打の音と思われる「バキッバキッ!」という音が響いた。あわてて全員が調理場に向かう途中、ガラスが割れる音が響いた。

全員が台所にたどり着くと調理場の窓ガラスが割られており、坊主の一人がその窓から外を覗きこむと外にイタリア製BREMAのライディング・ジャケットを着た男がゆるい崖を下って逃げている姿が見えた。台湾だ。

「待てコラ〜〜〜!!」と、ちょうど玄関の反対側にあたる裏口から坊主軍団は全員外に出てすぐに台湾に追いついた。平地まで引っ張って連れていき、有無を言わさず台湾を袋叩きにして、地面にうずくまる台湾を一人が脇腹を蹴り上げて仰向けにさせてみたところ・・・・。

なんと!そいつは台湾ではなく、BREMAのジャケットを着せられて手を後ろで縛られ(縛っていたのはそいつジャージから引きちぎった袖)湯のみを突っ込まれて口を塞がれた坊主軍団の一人だったのだ。そいつは逃げてるわけではなく崖から押されて無理やり走らされていたのだ。

「しまった!してやられた!!」と全員が思い公会堂の方に引き返すと、自分たちの車が一台無くなっていた。
台湾とわかばの2人は調理場に隠れて、捜索しにきた坊主の一人を音もなくシバいてキーを奪い、ジャージを脱がして台湾のジャケットを着せ台湾に仕立て上げ、準備が整ってから悲鳴をあげさせて崖から突き落とし、窓ガラスを割り、自分たちは建物の外を建物づたいに玄関まで引き返し、奪ったキーで車を拝借して逃げたわけである。

「追いかけるぞ!!」

と、坊主軍団のリーダーらしき年長の男の号令とともに台湾に仕立て上げられた哀れなメンバーを置き去りにして残り全員で車に乗ろうとしてみると2台ともフロントガラスが大きな石で割られており、アラームが鳴りっぱなしの状態になっていた。

そんな事情も気にせず緊急事態なので全員車に乗り込み出発した坊主軍団であった・・・・。

だが、台湾が奪った車以外の残り2台のフロントガラスを割ったのは単なる嫌がらせではない。台湾は2台のボンネットをこじ開け、ブレーキフルードのタンクを破壊してからフロントガラスを割ったのである。アラームが鳴っている理由をそっちだと思わせるためだ。

というわけで、台湾とわかばを追いかけて山の峠道を下って行った2台のミニバンはどちらも全くブレーキが効かない状態になっており、あえなく2台とも谷底に落っこちてしまった・・・・。


つづく