台湾ヤマハ&わかばマン 「神も仏も2」


え〜、絶賛上映中の「ダークナイトライジング」です。
んで、こちら にて映画評論家の町山智浩さんが、「だめだこんなダークナイトは!俺が作り直してやる!!」と(まじめに)修正版のダークナイトライジングのプロットを考えて発表しておられます。
ちなみに私がこれを考えますとベインとタリアの配役は間違いなく宮川大助・花子に決定してしまってブレイクだったかいうとっぽい警官は小薮一豊になってしまったりお笑い路線に走るので無視しましょう。
さて、町山氏がお考えになったダークナイトライジングのプロットですが・・・・。

私が考えた「台湾ヤマハわかばマン」の後半ストーリーに酷似してるんですね。

もちろん全部が全部というわけでは無いんですがポイントになるとこがほぼ一緒、頭の中をテレパシーで読まれてるのでは?というシャブ中みたいな被害妄想がよぎってしまいました。

今更ストーリー変更するわけにもいかないしこのまま話は進みますが、観てもいない「ダークナイトライジング」に話が似てるってのもなんというか、不気味やなぁ。なお、今回のお話の元ネタは某大手○○会社の役員の家族のゴタゴタに山田風太郎の「魔天忍法帖」を足したものです。このお話は映画「GOEMON」の元ネタでもあったりします。

このお話はフィクションであり、実在の個人団体事件とは一切関わりございませんが元ネタが実話だったりは普通にします(笑

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ここで登場人物のいで立ちについて再度書いておく。
台湾は一張羅のBREMAのライディング・ジャケット(4つポケットで丈が長く立ち襟のやつです)を失くし現在はダークグリーンでVネックの無地Tシャツ一枚にカーハートのデニムのペインターパンツにヴァンズのオールドスクールわかばはステージ衣装のステットソンのカウボーイハットに黒地に胸に赤いダイスが刺繍されたのロックマウントのウェスタン・シャツ。下はラングラーのグレーのブーツカットのパンツでジャスティンのカウボーイブーツ・・・では無く外しでカウボーイブーツよりヒールが低くトゥが丸いローパーブーツ(赤茶色)、髪はセミロングにヒゲボーボーの出で立ちはまるでドン・ジョンソン。と、まぁ日本の田舎にはとうてい馴染まない風体の2人なのでした。

フローリングの床に毛布を敷いてその上に寝かされていたわかばが目を覚まし、自分の体を被っているブラケットを見て不思議に思い、あたりを見回してから傍らにいる台湾に小声で尋ねる。

わかば「今何時や?」

台湾「起きたか。今、夜の2時過ぎや」

わかば「ここ・・・・どこや?」

台湾「ここは、昔の女の家や・・・・」


と、始まって台湾と啓子さんの過去の出来事について語りが始まった。

高校を卒業してしばらく大阪でアルバイトしたり、家業(模型屋)を手伝ったりしながらブラブラしてた台湾だったが、売上を片っ端から自分たちのためだけに使う祖父母に嫌気がさして大阪から離れることにした。

そんで山陰地方にある大手企業の生産工場に寮に住み込みで働くことになり、そこの仕事場で気性は荒いが面倒見が良くちょっと品のある感じで美人の啓子さんと知り合って意気投合し、お付き合いしていた(台湾はガチムチマッチョで結構モテる男である)ある日のこと。その工場の工場長の鈴木という男が啓子さんを勤務中に見て気に入り啓子さんの履歴書を閲覧したところこれがびっくり。

啓子さん、実は京都のとある名家のお嬢さんだったのだ。(本籍と名字で判明)家がやってた会社が倒産し親類とも財産の整理で揉めて踏んだり蹴ったりの目に遭った啓子さんは怒って親類との縁を全て断ち、通っていた大学を中退し、家出同然でこの工場に転がりこんできたのである。

この事実を知った鈴木工場長は啓子さんを自分の仕事場で働かせてる息子の嫁にさせることを(勝手に)決めて段取りをし出す。そうなってくると厄介なのは現在交際中の台湾である。そこで工場長は台湾を事務所に呼び出してこう告げた。

工場長「君はこの工場に来て1年以上経つし、勤務態度も非常に良い、私としてはずっとここで働いて欲しいから正社員にしたい。なに、大丈夫。本社の人事部長は私の大学(京都の名門・倒死者大学)の同期の奴で顔が利く。ただ、今回は特別中の特別なので正社員になる前に姫路にある研修センターで1ヶ月研修を受けてもらう。研修を受けてくれるかね?」

正社員になれるチャンスと、大喜びして二つ返事でこの研修の話にOKした台湾に姫路での過酷な運命が待っていた。


つづく