台湾ヤマハ&わかばマン 「運命(と)の出会い1」


え〜、台湾が今後着用することになる革ジャンは動画でスタローンが着てる奴と同じものです。
マニアの間では本当に有名なタイプの革ジャンで、これがスタンダードになって色んなメーカーからコピーが出回るようになってます。(一番有名なのは「エクスペンダブルズ」のスポンサーもやってるベルスタッフね)オリジナルはドイツのハイン・ゲリック社とハーレー・ダウ゛ィッドソンがダブルネームで出した革ジャンです。

こういう革ジャンとかバイクとかのマニアックなネタを今後出していきますので皆さん呆れないように。ただ、知識がいい加減なので実在しないものも多数存在いたします。

例えばプーマはライディング・ブーツは出してるんですがモトクロ用は無いらしいんで劇中に登場するプーマのモトクロブーツはウソ。「ワイルド7」のオマージュとしてどうしてもプーマというブランドは出したかったのです。

さて、それでは続きを始めます。一応今後の展開として

80年代の少年ジャンプばりの敵役のハイパーインフレ

オリジナル HD&MMよろしく役員クラスとの対峙

幻魔大戦」ばりの宇宙的広がりのストーリー展開(笑

などを予定しております。よろしくお願いします。

なお、このお話はフィクションであり、登場する個人・団体・事件等は現実のそれとは一切関わりございません。

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啓子さん宅を出た台湾とわかばの2人は石切連合の刺客から奪ったミニバンで一路大阪へ向かって出発した。道中での2人の会話

わかば「いや〜、それにしてもあの『ヤリ捨て最低男』のお前が地方で純愛してたとはほんま意外やったわ〜〜」

台湾「だれがヤリ捨て最低男やねん。俺は人呼んで愛の戦士やぞ」

わかばレインボーマンか。あっちこっちの女に手ェ出して大暴れしまくとったのはどこの誰やねん?」

台湾「最近はナイナイ、非正規労働者の男なんかどこの女も相手しよらへんわ」

わかば「せやからK真市にようけ住んどる中国残留孤児の親族の女(朝鮮族の中国人)に行っとるんやろ?噂は広まっとるんやぞ?あっこら辺に隠し子いてるんやろ?言うてみぃ」

台湾「メイヨー(没有;無い)」

わかば「おもろいこと言わんでええねん白状せんか」

と、車内で和やかに(?)話していると「トントン」と車をノックする音が聞こえた

台湾「何や?」

わかば「誰かドアをノックしとる」

台湾「アホ、今80キロで走っとるんやぞ、そんなことできるわけが」


と台湾が言い終わる間もなく、黒ずくめのバイク集団に取り囲まれてしまった。数人は左手に銃を持っている。

ガシャーン!!

という音と共にフロントガラスが撃ち抜かれてヒビが走って前が全く見えなくなってしまった。次に銃声が響いてハンドルが左にとられしまった。左のタイヤを撃ち抜かれたのだ。
ミニバンは道路を外れて土手の草むらに横転しながら突っ込んで静止。幸い今回も無事だった台湾とわかばはあわてて車内から飛び出し逃げようとしたところに黒ずくめのバイクの集団が現れ取り囲まれた銃を2人に向けている。

しょうがないので手を挙げて降参した2人。集団の一人が台湾を見て

「おい、あいつの革ジャン、ひょっとして」

リーダー格と思われる男「ありえるな。連れて帰るか」

と話出したのを聞いて台湾は

「何をごちゃごちゃ言うとるんや?猿回しの猿の衣装みたいなピチピチのカッコしやがって」

と悪態をついたところ2人とも後ろから頭に袋をかぶせられ殴られて気絶してしまった・・・・




さて、話変わって覚えておいででしょうか?台湾とわかばに死体運びの仕事を依頼した男「川崎の狂犬」高橋を。そして、わかばをヤクザに仕立てた大山とそのボディガード吉田を。

この高橋、現在自室のベッドで素っ裸で女と寝てるところを大山(大橋巨泉そっくり)と吉田(2mのスキンヘッドの巨漢)が土足で入り込んで来て文句をつけられている。素っ裸で武装してないと思われる高橋に2人は銃を向けている。


大山「お前は一体何を考えとるんや?わしはお前に使い捨て(仕事の後で殺して始末してもかまわない)の連中を雇うてあの仕事させぇ、言うたんやぞ?お前が雇うた奴等は仕事途中でほっぽらかして逃げてまいよったやないか?わし、上からエラい怒られたんやぞ。どないしてくれるんや?」

高橋「使い捨てっつったって、そんじょそこらの奴使ったらつまんねーじゃん?だから腕の立ちそうで何かやらかしそうな奴等雇ったんだよ。そうか途中でズラかったか。俺の目に狂いは無かったなへへ(と、ニヤけながら話す)」

大山「おもろかったらそれでエエんかオドレは!?この落とし前どうつけるんじゃ?おお!!立てコラ!!!」(と、吉田に高橋の頭をつかませて立ち上がらせる。フリチンで武器を隠していないのを確認してから腹に一発パンチをくらわす)

高橋「わ、わかったよ、落とし前でも何でもつけてやっからよ・・」

大山「腕の一本くらいで済むと思うなよ」

高橋「わかったってば、イテテ、あ、こいつ(横の女)は関係ねーからよ。逃してやってくれよ、いいだろ?」

大山・吉田の両名が黙ってドアに向かえるように道を開けてやった。裸の女はシーツを体の前に当てて高橋の横をすり抜けてドアに向かおうとしたその時である。


女の背中に銃がガムテープで貼り付けてあったのだ


その銃をすかさず取った高橋は自分の頭をつかんでいる吉田の眉間に一発ぶち込んでから後ろの大山にも同様に眉間を撃ち抜いた。

高橋の自室のあるアパートの前で車を駐めて待っていた大山の手下2名は銃声を聞いてあわててアパートの玄関に向かったが、高橋はそれを部屋の窓からあっさりと撃ち抜いた。

背中に銃を貼り付けてた女だが、しゃがみこんで耳を塞ぎ騒ぎが終わるのを待っていたので高橋はやさしく背中を叩いて「終わった」と告げた。

高橋「すまねぇな。相手に撃ち返すスキを与えちまわねーよーにある程度油断させとかなきゃなんなかったんだよ」

と、女に覆い被さるようにして後ろから話かけなだめてる高橋に全く気づかれずに吉田ほどではないが長身の男が高橋のとなりに立っていた。

さすがにこれにはビビった高橋が反射的に銃を向けるもその男は全く動じずに

「get dressed,now it's time to take care of your business (服を着ろ、仕事の時間だ)
」とその男が話すと

高橋「なんだよ、コマか。英語で話すなよ、もう。で?今度の仕事の標的は?」

そう言われてコマと呼ばれた男(ちなみに風貌は俳優のジェイソン・ステイサムを痩せさせた感じである)は一枚の写真を渡した。それを見た高橋は

「女を殺れってかよ。相変わらず趣味悪りィなぁ、お前んとこは」

と、高橋がまじまじと眺める写真の女こそ、台湾とわかばがあのダンプが横転した夜に出会った謎の女であった・・・・・。


つづく