台湾ヤマハ&わかばマン 「coffin break」

「What da hell is that!?」
という台詞くさいしゃべり方が素晴らしいw 上の動画FEMAキャンプについてでございます。

うさんくさいとバカにしていたアメリカのFEMAキャンプのお話ですが最近は「国土強靭化計画」をうたう自民党が政権に返り咲いたり(FEMA導入も検討中)オバマが神風&FEMAの功績で大統領に再選されたり、と私が当初考えていたこのお話は確実に現実のものとなっている気がします。

THIS IS SHICK DOCTRINE!!!

それはいいとしてはじめます。

今回登場する革ジャンはこれです。伝説の一品として名高い、フランスのモト・キュイル社の革ジャン。映画「ファイトクラブ」のブラピの革ジャンやXメンのウルバリンの奴とか、映画の衣装の元ネタとしてあまりにも有名な伝説の一品でございます。これ知らない奴は革ジャン語れないです。マジで。

このお話はフィクションです。登場する個人・団体・事件等はすべて架空のものですがFEMAキャンプは実在します(笑

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さて、そんなこんなで台湾とわかばは ”通”と呼ばれる女性を目撃した場所まで案内するよう命じられた。後ろに手錠をかけられた状態で「スポーツ施設」の裏口まで連行される二人は建物の裏に無数のバスタブの様なものが重ねられて置かれているのを目撃する。

台湾「こりゃ一体何や!?」

2人を連行してきていた猿回しルイスレザー同好会の一味のボスらしき男が答えた。

猿回しボス「棺桶だ」

わかば「棺桶て、一体ここで何をする気なんや?」

猿回しボス「お前らの知ったことか。こっちはダサいカッコのお前らと同類と思われると困るんでな、さっさと歩け!」

台湾「ほう、お前らそのカッコがイケてる思てるんか?」

猿回しボス「UKのレザーは革質もスタイルも抜群だ、お前のナチジャンやアメジャンとはセンスが違うぜ、センスがな」

台湾「お前のその革ジャン、フランス製やぞ」

猿回しボス「このデザインのどこがフランスなんだよ!わかったような事言うな知ったかが!」

台湾「その二の腕の黄色いパッチに "moto cuir”て書いてあるやろ?cuirはフランス語で『革』いう意味やねん。そんなん知らんかったんか?」

猿回しボス「そんなわけねーだろー!信頼できる古着屋がロンジャンだって言ってたんだから・・・」

台湾「古着屋の教養なんかアテにならんなぁ(笑 ま、大阪やったらイザ知らずここら辺の古着屋やったら無理ないか」


そうこう言ってるうちに台湾とわかばを乗せる車が到着。霊柩車のような漆黒のリムジンであった。それもBMWミニの。

台湾「何これ?」

猿回しボス「お前らを乗せるために特別に持ってきてもらった。超硬厚ジュラルミン製ボディに防弾ガラスの特別仕様だ。お前らのことだ。絶対に途中で脱走を試みると思って絶対に脱走できねーようにしてるってわけだ」

わかば「俺らがあの女に会ったのは山道やぞ、こんなんで行けるんか?」

猿回しボス「確かに俺らはお前らをあの女に遭遇したって場所に連れていくよう指示された。だが俺らがそれにしたがうって誰が言った?へっへっへ」

台湾「(小声で)どうやら上の指示にしたがわずに俺らをあの世に送る算段らしいな」

猿回しボス「ほらほら乗った乗った。それと道中お前らを見張る連中を紹介しておくホルソーとハマーヘッドだ」

社内にはスキンヘッドのゴツい男二人が運転席に背を向けて並んで座っていた。その二人に面と向かう形で座らされる台湾とわかば

猿回しボス「この二人はお前らに谷底に落とされたロンズデール・マフィアの仲間だ、谷に落とされた仲間の礼をしたくてうずうずしてるそうだ。ホルソーはゼロハリバートンのケースでも噛み砕く鋼鉄の歯を持ってる。ハマーヘッドはその名の通り、頭突きでボルボのトレーラーを止めちまうくらいの硬い頭の持ち主だ。せいぜい仲良くな」

と言い残して車は出発した。念のためなのかルイスレザーというかロンジャン同好会の面々がイギリス製高性能バイクのトライアンフに乗って計8台でリムジンの前後を護衛している。

リムジンの室内は運転席と後部座席が区切られていてドアもロックされウインドウもすべて運転席側でしか開かないようになっている、刑務所の護送車と同じ作りである。そんな生きたまま霊柩車に乗せられたような状況の台湾とわかばの2人に会話が以下

わかば「あ〜あ、こんなことになろうとはなぁ・・・(溜息)ま、啓子さん一家が無事で済んだだけでもよしとせなあかんのかなぁ・・・・」

台湾「そやな、子種も残せたしよしとしよう」

わかば「ちょと待てや、子種ってなんやねん?」

台湾「あの晩、お前に何か食わしたろう思って台所行ったやろ?あん時一旦食い物持ってお前んとこ行ったけどお前が2度寝してたんや、そんで台所に引き返したらまだ啓子がおってええ雰囲気になってな、ええ機会やから昔を思い出して、な(『獅子の雄叫び』と『運命を変えろ』の間の出来事です)」

わかば「ええ雰囲気って相手は人妻やろ、避妊とかせんかったんか?」

台湾「抜かずの3発キメてもうた。女の人って子供産んでも感じるところ変われへんねんね。相変わらずええおっぱいしてたわぁ(しみじみ)」

わかば「何をしみじみと語っとんねんお前は!やっぱりヤリ捨て最低男やないか!!お前みたいなんが子供作る資格ないぞ!!」

台湾「資格ないいうたって作ってもうたもんはしゃあないやんか?自分で言うのもなんやけど百発百中やからなぁ、腹んじゃってるね、彼女」

わかば「人の人生絡んどるんやぞ!ふざけんな!!(と言って台湾の足を蹴る)」

台湾「何やコラ!お前やんのか!!(蹴り返す)」

わかば「おお、今ここであの世送ったらぁ!お前みたいな外道は生かしとっても意味ないんじゃ!(さらに蹴る)」

台湾「ふざけんな!自分の面倒もようみん半端もんが!!(さらに蹴り返す)」

この様子を止めるでも無くニヤニヤしながら眺めているホルソーとハマーヘッドの2人、そんな2人が反応したのはわかばのこの言葉である。

わかば「どこに連れてかれるんか知らんけどそこ着く前にお前をあの世に送ったるからな、覚悟せぇ!!」

そう言われてホルソー、ハマーヘッドの2人が目的地までどれくらいあるかを確認するために自分たちの背後にある運転席と座席の仕切りの小さな窓から車の運転席側を眺めたその時!ハマーヘッドの横顔を台湾、わかば両人の足で蹴っ飛ばした。

横顔を蹴っ飛ばされてうめき声を上げてシートに崩れ落ちたハマーヘッド、すかさずホルソーが台湾、わかばの方に口を開けて鋼鉄製の入歯をのぞかせて飛びついてきた。

わかば飛びかかってくるがホルソーに手錠を投げつけてねこだましを行う、手錠はスポーツ施設から脱走を試みた時に鍵を奪い2人ともとっくに外していたのである。

その昔007に名物悪役で「ジョーズ」というキャラが出てきており何でも嚼みちぎる恐ろしい殺し屋という設定だったが実は倒すのにはそれほど苦労はしない、同様の能力を持ったホルソーに対して台湾、わかばは噛みつき攻撃を左右に分かれてかわし、両方からホルソーの顎の付け根、耳の手前部分を思いっきりぶん殴って顎を外したのである、これで顎が外れたホルソーはほぼ戦闘不能状態になった。
ダブルでのキックのダメージから回復したハマーヘッドが今度は頭突きで遅いかかってきたがこれを2人はやはり左右に分かれることでかわす、そして運転席側に逃げ込んでさらに頭突きをくらわそうとするハマーヘッドをもう一度かわす、2人がかわした後ろには運転席との仕切りに設けられた小さな窓があり、ハマーヘッドはその窓に頭突きをくらわしてしまう。窓は強化ガラスでビクともせずにハマーヘッドは頭を抱えてうずくまってしまった。

台湾「何や、トレーラー止めたいうのんはガセかいな?期待しとったのに。しゃあないな」

と言って合図するとわかばが口が閉まらずもがいているホルソーを頭をつかんで起こし、小さな窓に顔を叩きつけて後頭部を持って2、3回窓ガラスに歯を立てた状態でグリグリと回転させた。
ホルソーの歯型が窓ガラスに円状に出来上がった。今度は頭を抱えたハマーヘッドを窓ガラスのところに持ってきて額を窓ガラスに押し付け2人で同時に思いっきり後頭部を蹴った。

すると、ホルソーの歯型状に見事にガラスに穴が開いた。

台湾「おじゃましまんにゃわ〜〜〜♪」

と手を突っ込んで運転手の首をつかんで揺さぶってドアロックを解除するよう指示するが運転手はひたすら抵抗する。終いにはカーブに差し掛かり、あわててハンドルを切ったためリムジンは横転、ガードレールを乗り越えて畑に突っ込んで逆さの状態で止まった車から台湾がドアを蹴破って出てきた。台湾とわかばは横転のダメージをホルソーとハマーヘッドの体を盾にして防いでいたので無事だった。車は横転のダメージで頑丈に作りすぎたボディが災いしドアのような連結部分は普通の車より激しくダメージを受けてしまったのであっさりと蹴破れてしまったわけだ。

わかば「(横転した車からのそのそと出てきて)お前と車乗ったら必ず横転するなぁ、これで3回目やぞ」

台湾「んなこと言うてる場合か!はよ逃げるぞ!」

と言ってる間もなく護衛(?)でついてきてた猿回し軍団にまわりを囲まれた。全員銃を持っている。絶対絶命である。

猿回しボス「ホントにお前らしつこいなぁ。ま、それも今回が最後だけどな」

と2人に向けて全員が銃を向けたその時である。8台のトライアンプの排気音に混ざって聞きなれない排気音が聞こえてきたかと思うと激しい衝突音と共に猿回し軍団の1人が悲鳴を挙げた。

バイクの横っ腹から別のバイクに全速力でブチ当てらてバイクは凄まじい勢いで倒され、同時に乗っていた猿回しも凄まじい勢いで地面に叩きつけられて体が地面にめり込んでいる。その体の上に押し付けるように前輪を乗せて謎のバイクはサイドスタンドを立てて止まった。

「あんたらまだおったん?」

地面の底から響くような低い女の声。そう、その声の持ち主は石切連合が血眼になって探しているところの謎の女「ドゥ(通)」であった。

そして身長150cmに満たないであろう彼女が乗っているバイクは「低身長差別の王様」と呼ばれることもあるガタイが良くて高身長の人しか操れないので有名な BMW R1150GS だったのである。


つづく