台湾ヤマハ&わかばマン 「 fast and furious with the vengence」

引き続き「爆走ロック」を(←くどい)

くれぐれも林道を平均80キロで爆走とかやめてくださいね。

このお話はフィクションであり、実在の人物・団体・事件等とは一切関係ございません。


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残り三台になった猿回し軍団だが、ドゥと台湾、わかばの乗るR1150GSは三人で1台に乗ってる状態であり、猿回し軍団も生き残るだけのことはある猛者揃いだけとなったのでその差を縮めてきていた。

そこでドゥは自殺行為とも言えるが、分岐点で山の頂上に続くジグザグの道を選んだ。このジグザグ道を通って一気に山まで登っていくわけだがカーブがモナコGPのヘアピンカーブみたいになってる。これを例のドリフト走行を使って恐ろしい早さで駆け上がっていく。さすがの高性能を誇るトライアンプのタイガー・エクスプローラー3台もこれには離される。

台湾「こ、こらオバハン!!ふざけんな!どこが80キロじゃ!!さっきカーブでゆうに120キロ出てたやないか!!」

ドゥ「80キロより下は出さんいうことや。あいつらに捕まりたいんか?」

台湾「そんなん言うても今俺ら頂上に向かってるやないか!登りきったら逃げ場無いんと違うんか?」

ドゥ「登りきったら降りたらしまいやないの?」

台湾「そ、そんな!考えが単純すぎへんか?」

というわけで山を登り切って今度は下り→隣の山へ移動のコースを辿るが下り坂が木々に囲まれた一直線に続いている道が300mくらいあり、そこから少し登りになったところに山と山の間の谷間にかかった小さな橋がかかっており、そこを越えると隣の山に向かえるようになっている。


ドゥ「風はどっち側から吹いとる?右か左か?」

わかば「俺らの方角やったら左後方から吹きつけてるな」

ドゥ「よっしゃ!」


と言うとドゥたちの乗ったR1150GSは全速力で下り坂を駆け下りた。速度を落とすと一直線の道なので後ろから発砲のチャンスを与えてしまう。
そして、橋の手前の登り坂になってる部分になった時車体を橋より左側に振った。この状態では橋の手前で上り坂が終わったところで車体はジャンプして橋の左側から谷に落っこちてしまう。

台湾「ちょ!お、お姉様?何を!?」

ドゥ「ジャンプやがな、さっきもやったやろ?」

台湾「い、いや、方向が谷底にっ、あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」


台湾の「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」と同時に上り坂を終えて車体は宙に浮き橋の左側方向にジャンプした。(現在速度は200km/h)

ところがである。今までは木々に遮られていたため、山間部の強烈な風にみまわれずに済んでいたが谷間の橋の上ともなると強烈な横風が来る。それに煽られて橋の左側を飛んでいた車体は左から右にずれて橋の左側の手すりの上に着地。すぐにハンドルを右に切って再度橋の上に着地した。3人乗ってのジャンプは着地の際の衝撃で乗員を跳ね飛ばしてしまうので手すりを利用して2段階での着地でそれを回避したわけだ。

そして、後ろを追いかけていた猿回し軍団だが、トップを走っていた一人が同様に橋の手前の中央付近でジャンプして横風に煽られて車体が右に移動、右の手すりの上に着地するも体勢を崩して谷に落ちて死亡した・・・・・・・・。(6人死亡、残り2人)


つづく