台湾ヤマハ&わかばマン 「 the woman in a man’s world」 」


え〜、本当にやる気が失せてしまいまして皆様にはご迷惑をおかけいたしております。
前回解説したような理由もさることながら、ツイッターを拝見いたしますと、昨今の社会情勢に対する分析やら何やらが素晴らしく社会に対する懸念は段々晴れていきましたね。
私が敵視する、というか現在権力を持ってて悪行を働く連中の分析とか対策とかがかなり出てきてておもしろいですわ、ええ。はてなは正直「勝ち組ホワイトカラー」ばっかで自分の立場を悪くする理論は何があっても出てこないの。結局これがあらゆる理論の盲点になって破綻する。
んでサブカル系の連中は異端が嫌いなのか私が今やってる「脳内映画」の作風にまでいちゃもんつけてくるしね。(そもそもタダで見れるもんにイチャモンなんて・・・)大阪にグレートリセットはいるかどうか知りませんがはてなには要るわ、と思ってます。

それでは続き行きましょう。このお話はフィクションであり、登場する人物・団体・事件等は一切実在しないんだけど実際の山陰地方はお話と同様くらいド田舎です。

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頂上にヒルクライムでたどり着き、敵を全て倒した台湾、わかば、ドゥの3人は草むらに座り込んでぐったりとした。その中でバイクのクチバシの部分に重しとして乗せられたわかば股間とお尻を押えながら四つん這いでうずくまっている。

台湾「あ〜〜、なんとか助かったな〜〜」

わかば「う、うるさい!お前だけは生きて帰れたらこの手で葬ったる〜〜、いててててて」

と言いながらわかばは立ち上がって台湾の胸ぐらをつかむ

台湾「なんや一体?も〜〜」

わかば「お前は助かって万々歳か知らんけど俺はさっきほんまに死にそうやってんぞ!!」

と言い合いになってるところにドゥが落ちていた棒切れを持って2人の頭をど突いた。
ドゥは先ほど木々の間をくぐって崖を駆け上がる時に木の枝で引っ掛けたらしくF2ジャケットの袖を破いてしまったらしく、ジャケットを脱ぎながら語った。

ドゥ「何を内輪もめしてんの?あんたら何回もさっき殺されそうになっててんで。アタシがおらんかったら死んでてんで?アタシみたいな親切なおねえさんが通りかかることなんか今後ありえへんねんやから。わかってんの?さっさとお帰りて言うたやろ?」

と、ど突かれて振り向いた2人は同時に

台湾&わかば「おねいえさん?」

ドゥ「なんや?背はちっこいけどあんたらより年は上やで」

わかば「それは・・、わかるんやけど・・・、見たとこ俺らよりはるかに年上に見えるンですけど・・・」

と、わかばが恐る恐るドゥの頭を指差した。さっきまで被ってたキャスケット帽が先ほどのヒルクライムで取れたのだ。帽子の中の髪の毛はペチャンとセンター分けになり、センターの生え際を中心に白い根元がくっきり見えて忠臣蔵の討ち入りの羽織のようになっている。長い黒髪は実は総白髪なのだ。

それを指摘されたドゥはびっくりして頭に手をやり、帽子の不在を確認して「うわ〜〜」と狼狽しだす。あわてて倒れているバイクに向かい、倒れた状態でエンジンをかけてアクセルをひねると倒れた状態のバイクはドゥの回りを忠実な馬が懐くかのごとくぐるりと一回転してドゥの前で立ち上がった。アクセルを離してるので当然エンストするがすかさずサイドスタンドを立てて車体を安定させる。そして車体後部両側についてるパニアケースの左側を開けるとドサッとギュウギュウに詰められたいろんな帽子が落ちてくる。その中から良さげな帽子を取ってかぶりサイドミラーで形を確認してからまた2人に近づいて気を取り直して

ドゥ「ええか!?あんたら、アタシの言うことがホンマやってわかったやろ?アタシらの世界はあんたらがおれる世界やないの。サッサとお家帰って2度とワタシの世界には関わらんこと、ええな!」

台湾「あんたらの世界って、何の世界?」

ドゥ「そらあんた、そこに倒れとる・・・んん!!?(と言って倒れてる追手の最後の一人を見て)こ、これ!!(上の動画の革ジャン)さ、探してたヤツやん!」

と、飛びついて革ジャンを脱がしにかかるが例によってピチピチなので脱がしにくい。「なんやこれピチピチやん。猿回しの衣装やないねんで」と文句たれながらそれを脱がして自分で羽織り、「おほ!サイズぴったりやん!」
とミラーで確認しながら大喜びで跳ね回る様はまるきり小学生である。それを呆れてみてる台湾とわかばに気付いて我に返り「コホン」と咳払いをした。

台湾「もう、ジャケット買えたらドゥや無くなるな」

ドゥ「?」

台湾「F2ジャケットをエフドゥ言うからあんたのことをドゥって呼んでたんや、本名が通やて聞いて笑ってもうたで」

ドゥ「(「ドゥ」の話を聞いて「いらんこと言わなよかった」という顔をした後で)どこでアタシの名前聞いたん?」

わかば「あんたの妹のヌーから聞いたんや」

ドゥ「ヌー?アタシ一人っ子やから妹なんかおらへんで」

台湾「でもあんたにそっくりなロンドン留学してたとかいうおばはんは妹や言うてたで」

ドゥ「ヌーって天のこと?あれ妹になんの?まあ・・・お父ちゃんは一緒やけどあいつの家とは全然関わりないで」

台湾「ほう、あんたが通であいつが天か。ほしたら三女は閣か?ほして名字は日立とか?」

ドゥ「閣は私と天の兄や。もうだいぶ前に死んだけどな。ほんで何の用事で天がここおるか聞いた?」

わかば「世の中を変えてエリートだけが生き残る世界にするとか何とか。具体的には何も聞いてないよ」

ドゥ「何がエリートや!田舎でうなぎの養殖やってた家の子のくせに」

台湾「確かにエリートっぽかったよ。あんたより顎が出てて歯並びもあっちの方が段違いにええからジャケットで決めたら貫禄あるわ」

ドゥ「はぁ?あいつ昔顎なし出っ歯やってんで。今の(整形)技術は凄いなぁ・・」

台湾「あんたこそ、あのヌー、いや天とかいう女がここで何しに来たんか知ってるんちゃうん?」

ドゥ「あたしが知ってるんは・・・・」



と、語り出したところで今回は終了して次回に続きます。