台湾ヤマハ&わかばマン 「NO SMOKE OR DIE」

前回は途切れ途切れの更新になってすいません。書いてる途中でめっちゃ重たくなって続行不可能になったんです。なんか「民団」というキーワードがタブーだったようですね。最近「辛坊治郎 民団」で検索したらブラウザが落ちたりしたんですよ。どうりでネットウヨクと呼ばれる皆さんも部落開放同盟や朝鮮総連は叩くけど滅多に民団叩かないわけです。皆さんもお気をつけください。まじで。

というわけでレコード大賞までに終了の予定がすっかりやばくなってしまいましたが更新日では一応9月2日ですんで(笑 気にせずまいりましょう。

このお話はフィクションであり登場する個人・団体・事件等は実在のものとは一切関係ございません・・・・・・・・と言いたいところですが最近は私の脳内で妄想してたことが現実になりつつあってこわいです。

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岩石包帯男の山之口は「ねえさん」と呼ばれている最高指導者の女性の腕を引っ張って小さな倉庫のような別室に連れて行った。慌てて三下の三名もついて部屋に入る。

山之口「ねえさん!何をやってるんですか!?あんたは最高指導者なんやけんあんな小僧どもの挑発に乗ったりしちょったらいかんのです!それに約束したでしょうが?人殺しはせんて」

ねえさん「あんなこと言われて黙ってたら威厳が無くなるでしょ?あんな日雇いに毛の生えたような連中に我々と同じ人権なんか与える必要はないの!我々にはあいつらの人生や命を左右する権利があるの。その権利を獲得するためにわたしたちは今まで血の滲むような努力をしてきたんでしょう?」

山之口「そんなことのために俺らはがんばってきたんやなか!!最高指導者のあんたが小安げに殺さずの掟を破ったら下の者にしめしばつかんようになると!それにあいつら(台湾とわかば)は死体運びの仕事をしとった言うとったけどあれはどういうことね?あんたはここで俺らに何ばさせよると?」

ねえさん「死体って・・・・、知らないわよ・・・・・」

山之口「今回の計画はあんたが引き受けてあんたが全ての実権握っとるとやろうが!?あんたが知らんわけなかろうもん!!(と言って壁を思いっきり叩く。壁が大友克洋の「童夢」の「ズン!」よろしく大きく凹む)最高責任者いうても何やってもよかいうもんやなかでしょうが!?組織の規律を乱すことばっかしちょったら俺もそれなりの行動を取らしてもらいますけん!よかね!!?」

ねんさん「・・・・・わかった。死体の件は作業中の事故で死んだ作業員の数名のことよ。計画は極秘だから葬儀ができなくてやむをえず他の場所に移動させてただけよ。今後は計画の情報は諍いのもとだから握りこまずに公開する」

山之口「頼みますよ、本当に・・・・」

ねえさんと呼ばれる女性は山之口の迫力に負けてその場は折れた。そして不機嫌な顔で振り返って三下たちの顔を見回して、うつむいた顔を上げ背筋を伸ばしてこう始めた。

「ここに(石切)連合のみんなが集まったことだし、いい機会だから大事な注意事項を言います。今回の計画のスポンサーでもあるこの施設を設立した会社はオリンピックのスポンサーをやったりして健康的なイメージを大事にしているの、だから」

と言って一旦山之口が奪って懐にしまっていた銃を素早く奪い、三下の一人・魚住の頭に向けて躊躇なく引き金を引いた。弾丸は魚住の左目から貫通して後頭部から血と脳みそを盛大にぶちまけさせた。即死した魚住はひざをついてうつ伏せに倒れこんだ。これら一連の出来事はわずか数秒のうちに起きたので残る三下二人は何が起きたのかわからず狼狽している。

ねえさん「たばこを吸う奴はこのプロジェクトのメンバーにはいらないの。隠したって歯についたヤニでわかるんだからね」

山之口「(盛大に大声を上げて)な、何しよるんね!!!?」

ねえさん「足手まといになる奴を一人処分しだけです。(アッサリ)理由はさっき述べた通り」

山之口「俺らはその会社の従業員やなかけん健康云々は関係なかろうもん!!」

ねえさん「ノー・スモーキンは今やグローバル・スタンダードでしょ?今時タバコを吸うような人種なんて無学無教養のブルーカラーの連中だけ、下品な連中をワタシのそばに置いておかないで」

山之口「だからゆうて殺さんでもよかとやろうが・・・・」

そう言われてねんさんは山之口の目の前に自分の左手の『三つ目のピラミッド』のリングを見せつける、すると山之口は言葉を詰まらせてたじろぐ

ねえさん「あんた誰に指図してるの?ワタシが誰だか知ってるの?もうあんたたちの仲間じゃない。昔のワタシと同じ扱いされては困るわね。あたしが何しようがあんたには文句言える権限なんか無いの。(山之口のそばににじり寄り銃を放って山之口のスーツの襟を直してやる)いいスーツね。似合ってるわ。誰のおかげで買えたかわかってるでしょう?あんた子供がいたわよね。スイスの私立小学校に通ってるんだっけ?奥さんも元パリコレのモデルだったよね?そんな誰もが羨ましがるような生活ができるのは誰のおかげ?」


山之口「そ、それは・・・・」


と言って石切連合の最高幹部がビビリまくっているところで今回は終了。そのビビる理由は次回のお楽しみでございます。


つづく

台湾ヤマハ&わかばマン 「弱肉強食」

え〜、最近「若者は貧しさをエンジョイしたらいい。ただ、その間にがんばっている人の足を引っ張ることはやめてくれ」と仰った竹中くんです。こんなおっさんでもハーバード受かるんだね。私も受験すればよかったよ。ケンブリッジからは向こうからお誘いが来たけどね(棒読み)

それはいいとしてこういう「弱者救済というのは本来成功に相応しい強者の躍進をさまたげる」という論をうたう手合というのがですね、90年代後半くらいから大阪にぞろぞろと現れまして、大手企業をオキュパイし、ぐちゃぐちゃにしてしまって現在の惨状はご覧の通りということでございます。こういう手合の発生の原因ですが、97年の「韓国IMF通貨危機」と「朝銀の破綻」でございます。前者で心やさしきケインズ主義者であった韓国の財閥が崩壊し、韓国経済はグローバル企業の餌食に。後者ではどういうわけか敵国であるはずの北朝鮮の金融機関から金借りて商売してたような韓国系の連中が貸しはがしにあって悲鳴を上げたのです。んで、下流に転落した中途半端な金持ち韓国国籍の子弟たちは独立自営をうたった親の失敗を反面教師に大企業の下っ端に就職。そんな時に小泉・竹中の経済改革が起きて経済グローバル化の波が韓国から日本に飛び火したわけです。その尖兵としてお声がかかったのが大企業の下の下の部署で働く上記の成り下がり在日韓国人の子弟たちでございまして、なんとか富裕層に返り咲きたい思惑やら北朝鮮への逆恨みやらが高じて「金と出世のためなら親でも殺す」勢いの「新自由主義型企業戦士」になっていったわけでございます。「同僚やお得意様や地域社会」といった「横のつながり」を無視して「民団やら経団連やらグローバル企業」といった「裏のつながり」を大事にする彼らが勝ち組のカテゴリーで大きなシェアを占める現在の日本経済の特徴は大阪という街ではさらに顕著になのは橋下大統領(笑 の躍進からもわかることでございます。

というお話は置いといて(笑 そろそろレコード大賞が近づいてきましたがこのお話終了するんでしょうか?とりあえずまいります。

このお話はフィクションであり、登場する人物・団体・事件等は実在のものとは関係ございません。

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というわけで小っちゃいおばちゃんは嬉嬉としてここ山陰地方で行われる「計画」の目的を語り出した。それはまるで外資系保険会社の生命保険のCMのようなさわやかな口調とオーバーな身振り手振りを交えたその場に似つかわしくない希望に満ちた未来を語るような口ぶりであった。例によって声は現代女性のそれとは思えないほど甲高い。

おばちゃん「あのね、あなた達は大阪から来たんでしょう?あの街のことどう思う?みんなよそから来た人がよく言うようにあそこは本当に薄汚い街なの。私も子供の頃住んでたからわかるけど本当にろくでもない連中が日本全国から集まって来て我が物顔で都心部を占拠してる。あんなことは世界中どこを探しても大阪だけなのよ。そしてみんなが一生懸命働いて作った財産を切り崩してろくでもない連中を養うために行政が動いてる。これでは一生懸命がんばった人たちの努力が報われないわ。大阪は関西の経済の中心だから関西の経済全体がそんな調子でろくでもない連中に食い物のされてがんばってもがんばっても報われない状況が完全にできあがってる。わたしたちは未来の若者たちのためにこの状況を打破しようとしてるよ。あなたたちのように若くてがんばれば一角の人間になれる人たちが努力に見合った成功を手に入れる社会。これを実現するためには抜本的な改革が必要なの。政府の政策による改革だけではこれは無理。民間、それも国家を超越するようなグローバル企業やその下で働く私たちが心を一つにしてやっとなし得る事業なのよ。私たちの行動を批判する人もいるでしょう。でも10年後100年後の未来の子供たちは私たちにきっと感謝します。私はそれを確信しています。だからどんな邪魔が入っても私たちはあきらめない。最後まで計画をやり遂げる!(といって両手の拳を握って顎の下に持ってきて頑張りますのポーズをする)今は話せないけど信じて!きっとあなた達のためになることなの。だから私たちに協力してあの女の居場所を教えて欲しいの。あなた達ならきっとわかってくれるわよね?

と立て板に水の如く早口でしゃべり終えた後、目を細めて例の白い歯をのぞかせてにっこりと笑顔を作り首を傾けて顔を二人に近づける。その様に圧倒されて二人はまるでTVCMでも見てるような気分になった。

台湾「イ、イクスキューズ・ミー・メァム」

おばちゃん「何?」

台湾「話の内容からすると要するにがんばって成功を手にするに相応しい人たちのために邪魔になる連中を追い払うってことでおk?」

おばちゃん「まぁ、そういうことです。」

台湾「んで、追い払われた連中は一体どこへ」

おばちゃん「そりゃあ・・・、然るべき自然淘汰の道を歩むしかないでしょう。がんばらなかった人たちが悪いんだから。自己責任です」

台湾とわかばはギョッとした顔で2人で顔を見合わした。2人の頭にはみすずちゃんの行く末がよぎっていた。街で一番の「イタい子」であり、反社会的人格障害と言われ続けてしまって親も持て余してるような娘さんであるみすずちゃんは間違いなくこのおばちゃんの計画では淘汰の道を歩む結果となる。いくら自分らは大丈夫だからといって「仰る通りでございます」と首を縦に振りにくい事情がある。

台湾「な〜るほどなぁ、ほいでこんなド田舎に物々しい連中がうようよしとったわけか。何をやらかそうとしてるかわからんけど、協力でけへんなぁ。もっとも最初からその通とかいうおばはんの所在は俺ら知らんねんけど知っとっても言わんとこ。大体こんなジジババばっかりしかおらん田舎に若者しか使わんようなスポーツ施設なんぞ作って何が楽しいねん?と思っとったわ」

おばちゃん「スポーツができなくなったような年寄りは年金もらっても生産性のあることはしないの。早く淘汰された方が世の中のためでしょう?それに若いのにスポーツもやらないでこの施設のスポンサーの製品について「健康に良くない」とケチをつける消費者に対して「健康を気遣うならもっと体を鍛えたらどうなの?」と喚起する目的もあります。実際製品自体は有害ではありません。元気でない人が製品を愛用するとさらに元気でなくなるだけ。それを製品のせいにするんだから、そういう甘ったれた根性もスポーツを通じて直していかなければ」

台湾「そんな無茶な・・・・。とりあえず、俺らが知ってるんはあのダンプが谷に落っこちた時にあの女が現れたことだけや。二言三言しゃべっただけやで」

おばちゃん「そんなことはないでしょう?私にはわかるわ。あなた達何かかくしてるでしょう?」

実際2人がかくしてるのは拉致の直前に啓子さん宅にお泊まりしたことである。こればっかりは口が割けても言えない。あの家族まで危険にさらすわけにはいかない。それをこのおばちゃんは勘違いしてるわけなんだがどうにもこうにも納得してもらえないのでイラついた台湾は。

台湾「あんなぁ、知らんもんは知らんねやけどそもそもアンタ一体何様やねん?はたからみたらアンタこそコネで大手に入社して、愛人やってた部長が子会社の役員に昇進したんを機に一緒に出向してお情けで部長になったお局OLくずれにしか見えへんで」

おばちゃん「失礼なこと言わないで。今のは非常に女性蔑視的な発言ですよ。私はロンドン大学新自由主義発祥の地)経営管理修士MBA)を取得して石切連合をはじめとする数々の組織を管理するエリート中のエリートです。普通の会社だって工場のパートのおばちゃんと管理部で働くキャリアを同列で見るのはおかしいでしょう?私の管理不行き届きであなた達を嫌な目(みすずちゃんの件)に合わしたのは事実だけど私自身はフェミニストというほどではありませんが女性の地位向上を訴える社会活動も行っているんです、それに私はあなた達の味方なのよ。あなた達みたいに才能あふれる若者ががんばれば報われる社会の実現を目指して活動しているんです!尊敬するマーガレット・サッチャーがかつてイギリスで実現したように!私は彼女がイギリスでしたことを関西でやろうとしてるんです。これが実現すれば大阪は第2のロンドンになるでしょう!!」

台湾「ほう、サッチャーってあの芸者みたいな頭してアメフトみたいなジャケット着たおばはんかいな?俺始めてあのおばはんの姿見たときなんやイギリスでは芸者がアメフトやるんかいな?思たで(笑」

おばちゃん「なんですって!?」

台湾「大体なぁ、あんたはエゲレスゆう国を賛美しすぎやで。確かにあそこは女王が統治する国やけど(実際は統治でなくて「所有」です)な、あんたあっこの家(英国王室)がどっから来たか知ってるんか?」

おばちゃん「どこって・・、ずっとイギリスでしょうが?」

台湾「あかんなぁ、あいつらはドイツのハノーファーいうところから来たんや。ほんですぐ上(北)に港町のハンブルグがあるんや。どんなとこか知っとるか?」

おばちゃん「さぁ・・・?」

台湾「港町でいろんな国から船乗りが来よるからあっこは欧州随一の売春街なんや。あそこの売春の利権はそらもうすんごいんやで。あっこら辺の貴族もこの利権のアガリで大きいなっとる。そこから英国王室をに招かれるくらいの大豪族に成り上がったわけや。あっこら辺と英国王室は切っても切られへんくらいの深〜い間柄なんや。もちろんそこの売春利権ともな。つまり・・・」

ここで台湾はその昔映画「仁義なき戦い 〜広島死闘篇〜」で千葉真一が言った有名な台詞を引用した。

台湾「あいつら(英国王室)言うたらオメコの汁でメシ食うとるんで

つまりあんたが石切連合の管理売春を知らんかった言うのも怪しいな。何しろ売春利権で大きなった女王の国やもんな(笑」

おばちゃん「いいかげんにしなさい!!!!」

と言ってロンドン大大学院卒のプライドを傷つけられたおばちゃんは台湾の頬を思い切り引っぱたいた。小柄な女性にしてはかなりの威力があったその平手打ちだが台湾の強靭な体はびくともしない。

山之口「ねえさん、やめてください」

台湾「海外留学組の帰国子女や言うてえばとって論破されたらビンタかい!!ずいぶんとカッコよろしいなぁ!!ええ!!?ついでに俺を殺して伝説作ったらどないや!!?」

おばちゃん「(怒りに顔を真っ赤にして)道具貸せェ!!」

山之口「ねえさん!」

と、おばちゃんは後ろに控えていた連合のメンバーから銃を受け取ると台湾の顔面目がけて引き金を引いた。その時、何故か台湾の目の前を大きな影が遮りもの凄い発砲の反響が3回部屋に響いたが台湾は無傷なままだった。

大きな影はひび割れだらけの岩石のような地肌に包帯を巻きつけた大男・山之口の手であった。台湾の顔の前で握り締めていたその手を開くと弾丸が3発地面に落ちた。

山之口はパンパンと手を払って何事も無かったかのようにおばちゃんの方に向かい駄々っ子でも扱うように銃を手にしたおばちゃんの腕を掴み


山之口「こっちに来てください!」

と言って台湾が軟禁された部屋よりさらに奥にやる小部屋(扉が入ってきた扉の反対側にある)に連れて言った。あわてて石切連合の若手メンバーたちもそれを追いかけて小部屋に行ってしまい。革ジャンの猿回し二人もどうすればいいのかわからなくなって部屋から出て行った。

何事が起こったのか事態が把握できない台湾とわかばの二人だけが目を点にして部屋に残っていた・・・・・・・・。


つづく

台湾ヤマハ&わかばマン 「ぬーぬーぬー(笑」

え〜、今回のタイトルの元ネタでございます。アドルフ・ヒットラー(本名:マルガレーテ・ヒットラー)の実娘にして大英帝国の首相をやっておられたマーガレット・サッチャーさんでございます。
この人の「No,No,No」の言い方が個人的にはおかしくて採用いたしました。「ぬ」の口で「おう、おう、おう」と言うとこういう発音になるかと思います。お試しあれ。周りからバカだと思われるよ(笑

私はこのオバハンが幼少の頃から本当に嫌いでございまして、大人になってからもこのオバハンの信者であるキャリア・ウーマンな人たちとは価値観が真反対なので対立したりとかいろいろありまして宿命的にこのオバハンとそれを育てた土壌にある価値観とか文化とは戦わざるをえない人生を送っております。100%の確率で「情けは人のためならず」の正しい意味を知らない連中ですからね(笑

というわけで一刻も早くイスラエルの横暴を2度とさせないように各種の行動をお願いいたします。こちら を参考にイスラエル支援企業のボイコットもお願いいたします。ここには載ってなかったけどBMWも微妙に絡んでますから乗るならアウディとかにしてください。掲載してる企業の多くにオリンピック協賛企業が多いことからスポーツ産業も警戒してください(笑 またこれら外資系企業で「日本なんちゃら」という名前の会社って従業員は在日韓国人多いから(笑 韓国が嫌いでたまらん諸氏にあらせられましてはボイコットの貫徹を要求いたします(笑

なお、このお話はフィクションであり登場する個人・団体・事件・施設等は一切現実のものとは関係ございません。

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さてお話は前々回の続きから、でっかいおっちゃんと小ちゃいおばちゃんが台湾とわかばがリンチされそうになってるところに現れたんですわ。
その小ちゃいおばちゃんを見てあの晩のあの謎の女であることを認識した2人は思わず

「あ」

と声を出してしまった。

おばちゃん「この2人なの?」

猿回し1「はい、こいつ(台湾)が着てる革ジャンが例の女の趣味と共通してるのでもしやと思い拉致してきました。死体運びで雇った運転手なんですが」

おばちゃん「あなた達は何者?」

このおばちゃん、よくよく見るとあの晩の謎の女と微妙に顔立ちが違うのである。あの時は暗がりだったのではっきりと区別がつかない部分が多いが明らかに違うとわかるのがボクシングのマウスピースのようなインプラントの歯とそれに合わして矯正された顎のラインと高く整った鼻(整いすぎてるのでおそらく整形だろう)それ以外は赤ちゃんを連想させるまん丸の広いおでこやギョロッとした目、神社の狛犬くらいしかない小さな頭等瓜二つである。とりあえず別人であることがわかった2人は我に返って

わかばわかば一郎、演歌歌手です」

台湾「港港に女を作り、抱いた女は星の数、しばいた野郎も星の数、河内の黒豹・台湾ヤマハとは俺のことよ」

わかば「なんで黒豹やねん」

おばちゃん「で、そんなあなた達が何でこんなところに?」

と聞かれて2人はこれまでのいきさつをみすずちゃんの一件(念のためみすずちゃんは匿名で)から語りだす

おばちゃん「(大げさに)んまぁ、ひどい!(でかいおっちゃんの方を向いて)山之口!あなたそんなことをやってたの?」

山之口「はい」

おばちゃん「あなた達には謝らなければいけませんね。この山之口は私の部下で石切連合の最高幹部をしています。わたしが今から彼らに言ってきかせますからもうあなた達が彼らから狙われる心配はありません。その代わりあなたたちに協力してほしいことがあるの」

わかば「協力?」

おばちゃん「そう、あなた達あの女に遭いましたね?私の顔を見て『あ』と言ったでしょう?わたしとあの女は血縁上はわたしの姉ですから顔がよく似ています。びっくりしても無理はないわ。私たちは今彼女を探しています。彼女の居場所を教えて欲しいんです。協力してくれますね?」

台湾「あんたら姉妹やったんか?こんな田舎で姉妹二人して何をやろうとしてんねん?」


おばちゃん「ぬーぬーぬー

血は繋がっててもあんな場末のホステス崩れと一緒にしないで。あの女は私たちがこの山陰で行おうとしてるプロジェクトを阻止しようとしてるんです。落ちぶれた哀れな女のひがみでね」

台湾「協力するいうて俺らドゥの居場所なんか知らんで」

おばちゃん「ドゥ?」

台湾「あのおばちゃん、フランス軍のF2ジャケット着てたんやけどそれを『エフドゥ』言うんよ。やから俺らはあのおばちゃんをドゥ、ドゥって呼ぶんやけど」

おばちゃん「ああ、そういうこと。ま、本名も似たようなもんだけど。あの女の名前は 通 です。本当に居場所を知らないの?最後に遭ったのはどこで?」

台湾「最後に遭うたて・・・、ダンプが谷に転落したところで会っただけやけどなぁ。ところであんたらが言うプロジェクトって何なん?それがわからな俺らも態度決めかねるなぁ」

と、形勢を有利に働かせようという駆け引きのつもりで値打ちつけた台湾に対してこのおばちゃんは

おばちゃん「具体的なことは超機密事項だけど、つまりこういうことよ」

と淀みない口調で語り出した。


つづく

台湾ヤマハ&わかばマン 「運命(と)の出会い4」

え〜、お話の中で「猿回し」と呼ばれてる全身ルイスレザーで固めたバイク乗り軍団が登場しますが、その元ネタは上の映画「サイコマニア」の連中だったりします(笑

見てもらうとわかると思うんですけど革ジャンの着こなしがですね、少しゆったり目のジャストフィットなんですわ。そして革ジャンの仕立ても肩幅ジャストに対して脇の下あたりがタプタプしてるんですね。これ何か言いましたら英国風のジャケットの仕立て方なんですわ。
身幅(胴体の横幅)がゆったりしてると動き易くて手を挙げた時には体にピッタリまとわりつくからデブに見えないというのでこの仕立て方を採用してるんですが最近2ちゃんねるの革ジャンスレで暴れてるルイスレザー厨の連中はこれが理解できてなくて「身幅をタイトフィットで着るのがスタイリッシュ(キリッ」とか断言してるんです。自分がそう思ってるだけなら良いんですが人にそれを強要して従わないヤツはダサいと切って捨てるとこまで暴走したら放っておけんということでこのお話では「サイコマニア」をベースにルイスレザー厨のクソ共をダシに「救いようの無いバカ」として描きますんでよろしくお願いします。

それにしても「サイコマニア」という映画、役者良し、アクション良し、でも映画はバカ丸出し(笑という「いらんことに気を取られないでバカに集中できる」というなかなか稀有な特性を持った映画ですんで未見の方は是非ようつべでご覧ください。主演のニッキー・ヘンソンさんは本国では「革ジャンの大家」なようでプライベートでも革ジャン着まくってたそうです(笑 だから革ジャンの着こなしにはご意見無用だったりします。

それではお話を続けます。なお、このお話はエンタメとして書いた小説でなく読んだ人を不快にさせるリスクをいとわずきわどい表現だけでハリウッド映画を再構成するというコンセプトで書いた脳内映画でございます。なので「これは差別的表現」とか「読んで不愉快になりました」等のクレームに関しましては御意見無用としております(笑

このお話はフィクションであり登場する人物・団体・事件等は一切現実のそれとは関係ございません。ですがこのお話にいちゃもんをつける輩もいるようで、きっと実際に劇中の悪役と同様の犯罪行為を行ってる連中が焦ってるんでしょうな(笑


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お話は前回のラストから15分ほど前に戻ります。
台湾とわかばが軟禁されている施設の同じフロアの別の部屋に石切連合のスーツ姿の若いメンバーが3人ほど待機しているところに2人の男が入ってきた。一人は顔中に包帯を巻いたチェ・ホンマンクラスの大男で包帯の奥にひび割れだらけの地肌がのぞいている。この男こそ石切連合の最高幹部・山之口である。そしてもう一人は中途半端に伸びた髪型で徳光和夫五木ひろしを足したような顔立ちに銀ブチ眼鏡の小男でこの施設がある街の地方自治体の長、つまり市長の床伏(とこぶし)である。

この二人の関係は不明だが、この施設の所有権を持っている会社のM&Aに双方関係しているのは間違いない。なので市長は市をあげて(勝手に)外資系企業が日本でやりたい放題できるように規制緩和や日本のTPP参加を呼びかけたり、M&Aする時にターゲットの企業にいちゃもんつけやすいように人権擁護の法案の制定を呼びかけたり、「行政に民間の活力を」と民間企業役員を市政に参加させたりとわけのわからんことばかりやって世間の注目を集めている男である。
また、石切連合の最高幹部・山之口も表向きは外資系製薬会社アキストゼネコの常務取締役である。これは同社の大規模なリコール隠しを石切連合が引き受けた(力ずくで黙らせた)報酬として役員に招き入れられたものである。

この2人が現れた時若いメンバーは気をつけをして「ごくろうさんです!!」と大声で挨拶・お辞儀した。そのうちの1人を見て山之口は声をかけた。

山之口「お、魚住。元気しとったと?」

魚住と呼ばれた若手「はい、おかげさんで」

山之口「お母ちゃんは元気しとるんか?」

魚住「はぁ、ちょっと心臓を患ってて手術のためにしばらく入院してましたが今週退院予定なんすよ。病状が軽いうちに手術できてよかったです。これも山之口さんのおかげですよ、ほんと」

山之口「そうか、お母ちゃん大事にせぇよ。ん?(魚住の胸ポケットを見て)お前タバコ吸いよるんか?もうすぐねえさんがお見えになるけんタバコは胸ポケットに隠しちょけ。あの人はタバコがひどう嫌いやけん。ねえさんがお帰りになるまでここでは吸うなよ、わかったな」

魚住「は、はい、わかりました」


そうこうしてるうちに「ねえさん」と呼ばれる女性が登場。全員起立して挨拶と会釈をする。
ねえさんと呼ばれている女性は小柄で商社でバリバリ働くビジネスウーマンといった感じのスーツ(下はパンツ)姿で髪は少しボリュームを持たして自然に後ろに流したような感じのセミロング。派手なアクセはつけていないが左手の薬指には婚約指輪とはとても思えない「ピラミッドに三つの目」の模様が入った大きなリングをしている。


全員「ねえさん!遠いところごくろうさんです!!!」


ねえさん「(目を細めて頬を持ち上げ口を広げて爽やかにマウスピースのように整った白い歯を見せてにっこり笑って)は〜〜い、ごくろうさ〜〜ん♪

その後、床伏市長と握手を交わし甲高い声で社交辞令的な世間話に花を咲かすこの女性がとうてい石切連合の最高幹部・山之口すら畏れる存在とはとうてい思えず若手たちが戸惑っているところに「助けて〜〜〜」という悲鳴が奥の部屋から響いた。これが前回の台湾たちの騒動だ。

あわてて3人が台湾とわかばを軟禁してる部屋にかけつける。「例のやつらです」と山之口が女性に語ると、女性は床伏市長に「申し訳ありませんが用事がありますので失礼します」と告げて山之口と二人で台湾とわかばの部屋に向かった。



つづく

台湾ヤマハ&わかばマン 「運命(と)の出会い3」

台湾が着てる革ジャンで最もわかりやすいのがこの動画でした。そうそう、「ロッキー3」でスタローンが着てて翌年にはスタローンが監督したトラボルタの「ステイン・アライブ」で主役のトラボルタに着せてるんですわ。どんだけ好きやねん!というくらいスタローンはこの革ジャンに惚れ込んでました。

製造メーカーのハイン・ゲリックはイギリスのテレビでCM流すくらい大きな会社として現在も存続してますが、このタイプの革ジャンは復刻しないんですよね。その代わりいろんなところでパチモンがたくさん出ております。

すいません。そろそろ書きつづけないとレコード大賞に間に合わなくなるので続きをはじめます。

なお、このお話はフィクションであり、実在の人物・団体・事件等とは一切関わりございません。ついでに上の投稿した日付もフィクションです(笑


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さて、拉致されてから3日目。とうとう尋問の日となった。両手を手錠で後ろにつながれ最低限の水分だけで衰弱しきった台湾とわかばの前に上下ピチピチの革ジャンと革パン姿の男2人が現れた。例によってピチピチパツパツの革上下のその姿は誰がどのように見ても「猿回しの猿の衣装」にしか映らない。

猿回し1「今日はお偉いさんがある要件でこの施設に来る。その前に俺たちはお前たち聞き出さなければならないことがある。そこの筋肉ゴリラ。お前その革ジャンはどこで手に入れた?5日前に港でお前に会ったヤツの話では違う恰好だったそうじゃねーか?」

台湾「誰がゴリラじゃ!猿回しの猿みたいなかっこしやがって!こんなハンサムがゴリラがどこの世界におんねん!?」

と、座り込んで質問に答えない台湾の顔を猿回しのもう一人がブーツで蹴りつけた。台湾という男は異様に強靭な体をしてるのか全くこたえていないようでこう言い返した。

台湾「そういや、ゆんべ湖のほとりで休憩しとったらうっかり脱いだジャケットを湖に落としたんや、そしたら湖の精が現れて『お前が落としたジャケットはこのイタリア製のヤツか?それともこのナイスな革ジャンか?』って言うてきたんや。俺は自分のジャケットを指さしたんやけど『正直者にはええもんあげる』って湖の精はんが言わはったからお言葉に甘えて頂戴したいうわけや」

その回答が気に入らなかったらしく猿回しの両方がダブルで台湾の顔面にキックを喰らわした。これには台湾もちょっとはダメージを受けたらしく倒れこんで鼻血をたらりと一滴たらした。

猿回し2「俺らの着てるのはルイスレザーの本社(イギリス)にオーダーした一流品だっつーの。おめーのみてーにナチ公が作った(ドイツ製ということ)ダセー革ジャンと一緒にすんじゃねえよ。おめーのその革ジャン、誰にもらったか当ててみようか?女だろ?

この質問には台湾とわかばはギクっとなった。啓子さん宅に泊まった事実がこいつらにわかると啓子さん一家まで巻き込んでしまう。必死になってなんとかしらばっくれようとする2人。

台湾「ま、まぁ湖の精言うたらアンタ、綺麗なおねえさんの姿してはるわな。せやから女には変わりないけど・・・・(ドギマギ)」

猿回し1「やっぱり何か知ってるな?白状してもらおうか。その女は今どこにいる?お前らのうち先に白状した方にこれをやろう、どうだ?」

といって台湾とわかばの前に差し出したのは板チョコだった。これを見てわかばはゴクリと生唾を飲み込んだが台湾はプイとそっぽを向いた。

猿回し1「どうした?お前は欲しくないのか?」

台湾「いやぁ、腹は減ってんねんけどな。俺昔からカカオ・アレルギーでチョコレートだけはあかんねん。子供の頃、誕生日にチョコケーキ出されてなぁ。おいしそうやったから一口食べたら救急車で運ばれて心肺停止で死にかけたんや」

猿回し2「ほう、そりゃ面白ーや、ちょっと待ってろよ」

と言って2人が部屋(というか備品倉庫)を出て30分後、チョコレートを山のように抱えて帰ってきた。それを見て真っ青になる台湾。

台湾「ひ、ひえ〜〜!!!ま、まさかそれ俺に食わす気か?や、やめて、近づけんといて〜〜!!!!」

猿回し1&2「へっへっへ、白状するまで食わせ続けるからな」

と言って二人は嫌がる台湾の鼻をつまんで口を開けさせ無理やりチョコを口に押し込んだ。痙攣を起こして苦しむ台湾に5枚目のチョコを食べさせようとしたその時である。倒れた状態の台湾が強力なアリキック(アントニオ猪木モハメド・アリに喰らわしたヤツ)を二人に喰らわして転倒させた。すかさず傍らにいたわかばが立ち上がって猿回し2の頭を蹴って失神させる。猿回し1が立ち上がろうとしてるところを台湾が後ろから頭を蹴り上げて再び倒れさせる。そして台湾とわかば両名で袋叩きである。

猿回し1「お、お前、カカオ・アレルギーは嘘だったのか?」

台湾「うん、ホンマは渋いお茶のアレルギーなんや」

と、勝ち誇って油断したのが運の尽き。失神していた猿回し2が目を覚まして「助けて〜〜!」と悲鳴をあげた。すぐにスーツ姿の石切連合の下っ端連中が部屋に警棒(機動隊が暴動鎮圧に使うやつ)を持って数人入ってきて台湾とわかばはボコボコにされた。脱走計画は失敗に終わって制裁のリンチが始まろうとしたその時である。

「一体何事?」

という女の声とともに雪男級の大男と小柄な女性が部屋に入ってきた。


その女の顔を見て台湾とわかばは思わず「あ」と声を出した。その小柄な女性とはあの夜ダンプが転倒して谷底に落ちた時に現れた女だったのである。



つづく

台湾ヤマハ&わかばマン 「運命(と)の出会い2」




スモーキン女子キター!!!!

ええ、youtubeでですね、ゲイの人(か、ゲイと趣味を同じくする人)たちが革ジャン着て赤のマルボロをスモーキンしてる動画が頻繁にアップされてて別んとこで1年以上前に話題にしたんですがとうとう女子もこの「革ジャンスモーキン動画」に参戦ですよ。すごい世の中になりました。
この人たちの他にも普通の夫婦で参戦とかありましたからね(笑
あと、海外ではスモーキン系のAVとかもあったし。

「タバコは体に悪いし会社のイメージを損ねるから社内全部禁煙!!」みたいなこと言ってる企業はこの動画観て反省しろ、反省できないなら倒産しろ、反省しない社員はリストラしろ!と切に願っておりますのでみんなもゲイの人たちと一緒にスモーキン文化の普及に努めよう!!

禁煙の奨励は同性愛者に対する差別です!!

って何の話だったんだっけ?ああ、革ジャンだ

これが主人公・台湾が着るタイプの革ジャンでございます。(英語の掲示板で確認したところ映画でスタローンが着てたのは撮影用にバンソンに別注で作らしたものらしいです)マーロン・ブランドが「乱暴者」の中で着てた革ジャンと同等くらいクラシックなタイプですね。ど定番でございます。

あと、もう1タイプ、これはみんな「どこの革ジャンか知らないけれど誰もがみんな知っている」というヤツを登場させますのでご期待ください。

なお、このお話はフィクションであり登場する個人・団体・事件・施設等は実在のそれとは一切関係ございません。

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さて、拉致られてしまった台湾とわかばが連れて来られた先は山陰地方の某県県庁所在地付近にある広大な面積を誇るスポーツ施設である。
ここは例によって石切連合のスポンサーであるところの「ゴキブリマン・サックス・インターナショナル(Gokiburiman SUCKS international :以下GSI)」の傘下である某有名外資系企業が出資して自らの社名を冠して作った施設である。
こういう施設がこんなところにある理由だがもともとこの会社、終戦直後に日本の市場に参入する折にGHQからの指導により、「日本市場を荒らして復興の妨げとならないよう日本国内の資本により設立された法人にて運営すること」とされたため、パテントや肖像権のロイヤリティのみ本国からの現地法人が管理し、それ以外の権利を日本国内の資本に提供してフランチャイズの形で日本で営業活動を行ってきた。
ところが親会社がGSIに乗っ取られてからはハゲタカ(というかゴキブリ)根性丸出しで日本の経営方針にもしゃしゃり出てきたのである。ああだこうだと理屈を付けているが百々の詰まりが親の総取りを要求してきたのだ。
そうは言っても戦後何十年も自分らで会社運営してきて自らの力で市場を開拓してきた国内資本の会社は反発する。得に反発が強かったのが大阪を中心とする関西エリアである。そういうことなら、と関西に近い山陰地方に「乗っ取り作戦」の前線基地を置き現地でこの計画に協力してくれる人員を募った。
はっきり言って日本でも指折り数えるほど山陰は貧しい地方である。産業が無い。昔からインフラをお隣韓国に頼らなければやっていけない(特にお医者さん)くらいの貧困地域である。そんな地方の出身者なので多くがこの計画に喜んで参加。アメリカ本社のゴリ押しで入社して労働組合を乗っ取るやら派閥を作って運営方針の邪魔をするやら自社の株持ってる社員を見つけては恫喝して株を吐かして辞めさせるやらの悪行三昧を繰り返して大赤字を出しまくり関西エリアは陥落した。結局日本の会社と株主が根負けして株を本社に譲渡してめでたく「親の総取り」が成就したわけである。
その時の山陰出身者の裏工作の功績を讃えて会社は山陰地方にスポーツ施設を作ってやることにしたわけだ。


その施設の一つに5階建てのフィットネスジムがあり、その屋上だけはスタッフ以外立ち入り禁止になっており、さらにスタッフでも立ち入ることができない区画が存在する。(大阪はビルの立地の所有者がアレな関係で市内のビルにはこういうのが結構あるんです)

その区画に軟禁されて早3日目の台湾とわかばの2人。水は1日2回もらっているが食事は全く貰えておらず、拷問は現在されていないが「もうすぐ尋問するからおとなしくしていろ」とだけ言われている。連中はどうやら台湾とわかばがダンプで死体を運ぶ仕事を放り出した件以外にも気になることがあるようだ。特に台湾が着ている革ジャンが気になるらしい。
逃走の途中で着てるものが変わったので確かに変な印象を与えてしまったわけだが、この革ジャンのどこら辺が気掛かりなのか台湾本人にも皆目わからない。

2人が背中で両手を縛られている状態で軟禁されている部屋の向こうで何やら話声が聞こえてきた。

そして3日目にしてとうとう尋問がはじまった・・・



つづく

台湾ヤマハ&わかばマン 「運命(と)の出会い1」


え〜、台湾が今後着用することになる革ジャンは動画でスタローンが着てる奴と同じものです。
マニアの間では本当に有名なタイプの革ジャンで、これがスタンダードになって色んなメーカーからコピーが出回るようになってます。(一番有名なのは「エクスペンダブルズ」のスポンサーもやってるベルスタッフね)オリジナルはドイツのハイン・ゲリック社とハーレー・ダウ゛ィッドソンがダブルネームで出した革ジャンです。

こういう革ジャンとかバイクとかのマニアックなネタを今後出していきますので皆さん呆れないように。ただ、知識がいい加減なので実在しないものも多数存在いたします。

例えばプーマはライディング・ブーツは出してるんですがモトクロ用は無いらしいんで劇中に登場するプーマのモトクロブーツはウソ。「ワイルド7」のオマージュとしてどうしてもプーマというブランドは出したかったのです。

さて、それでは続きを始めます。一応今後の展開として

80年代の少年ジャンプばりの敵役のハイパーインフレ

オリジナル HD&MMよろしく役員クラスとの対峙

幻魔大戦」ばりの宇宙的広がりのストーリー展開(笑

などを予定しております。よろしくお願いします。

なお、このお話はフィクションであり、登場する個人・団体・事件等は現実のそれとは一切関わりございません。

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啓子さん宅を出た台湾とわかばの2人は石切連合の刺客から奪ったミニバンで一路大阪へ向かって出発した。道中での2人の会話

わかば「いや〜、それにしてもあの『ヤリ捨て最低男』のお前が地方で純愛してたとはほんま意外やったわ〜〜」

台湾「だれがヤリ捨て最低男やねん。俺は人呼んで愛の戦士やぞ」

わかばレインボーマンか。あっちこっちの女に手ェ出して大暴れしまくとったのはどこの誰やねん?」

台湾「最近はナイナイ、非正規労働者の男なんかどこの女も相手しよらへんわ」

わかば「せやからK真市にようけ住んどる中国残留孤児の親族の女(朝鮮族の中国人)に行っとるんやろ?噂は広まっとるんやぞ?あっこら辺に隠し子いてるんやろ?言うてみぃ」

台湾「メイヨー(没有;無い)」

わかば「おもろいこと言わんでええねん白状せんか」

と、車内で和やかに(?)話していると「トントン」と車をノックする音が聞こえた

台湾「何や?」

わかば「誰かドアをノックしとる」

台湾「アホ、今80キロで走っとるんやぞ、そんなことできるわけが」


と台湾が言い終わる間もなく、黒ずくめのバイク集団に取り囲まれてしまった。数人は左手に銃を持っている。

ガシャーン!!

という音と共にフロントガラスが撃ち抜かれてヒビが走って前が全く見えなくなってしまった。次に銃声が響いてハンドルが左にとられしまった。左のタイヤを撃ち抜かれたのだ。
ミニバンは道路を外れて土手の草むらに横転しながら突っ込んで静止。幸い今回も無事だった台湾とわかばはあわてて車内から飛び出し逃げようとしたところに黒ずくめのバイクの集団が現れ取り囲まれた銃を2人に向けている。

しょうがないので手を挙げて降参した2人。集団の一人が台湾を見て

「おい、あいつの革ジャン、ひょっとして」

リーダー格と思われる男「ありえるな。連れて帰るか」

と話出したのを聞いて台湾は

「何をごちゃごちゃ言うとるんや?猿回しの猿の衣装みたいなピチピチのカッコしやがって」

と悪態をついたところ2人とも後ろから頭に袋をかぶせられ殴られて気絶してしまった・・・・




さて、話変わって覚えておいででしょうか?台湾とわかばに死体運びの仕事を依頼した男「川崎の狂犬」高橋を。そして、わかばをヤクザに仕立てた大山とそのボディガード吉田を。

この高橋、現在自室のベッドで素っ裸で女と寝てるところを大山(大橋巨泉そっくり)と吉田(2mのスキンヘッドの巨漢)が土足で入り込んで来て文句をつけられている。素っ裸で武装してないと思われる高橋に2人は銃を向けている。


大山「お前は一体何を考えとるんや?わしはお前に使い捨て(仕事の後で殺して始末してもかまわない)の連中を雇うてあの仕事させぇ、言うたんやぞ?お前が雇うた奴等は仕事途中でほっぽらかして逃げてまいよったやないか?わし、上からエラい怒られたんやぞ。どないしてくれるんや?」

高橋「使い捨てっつったって、そんじょそこらの奴使ったらつまんねーじゃん?だから腕の立ちそうで何かやらかしそうな奴等雇ったんだよ。そうか途中でズラかったか。俺の目に狂いは無かったなへへ(と、ニヤけながら話す)」

大山「おもろかったらそれでエエんかオドレは!?この落とし前どうつけるんじゃ?おお!!立てコラ!!!」(と、吉田に高橋の頭をつかませて立ち上がらせる。フリチンで武器を隠していないのを確認してから腹に一発パンチをくらわす)

高橋「わ、わかったよ、落とし前でも何でもつけてやっからよ・・」

大山「腕の一本くらいで済むと思うなよ」

高橋「わかったってば、イテテ、あ、こいつ(横の女)は関係ねーからよ。逃してやってくれよ、いいだろ?」

大山・吉田の両名が黙ってドアに向かえるように道を開けてやった。裸の女はシーツを体の前に当てて高橋の横をすり抜けてドアに向かおうとしたその時である。


女の背中に銃がガムテープで貼り付けてあったのだ


その銃をすかさず取った高橋は自分の頭をつかんでいる吉田の眉間に一発ぶち込んでから後ろの大山にも同様に眉間を撃ち抜いた。

高橋の自室のあるアパートの前で車を駐めて待っていた大山の手下2名は銃声を聞いてあわててアパートの玄関に向かったが、高橋はそれを部屋の窓からあっさりと撃ち抜いた。

背中に銃を貼り付けてた女だが、しゃがみこんで耳を塞ぎ騒ぎが終わるのを待っていたので高橋はやさしく背中を叩いて「終わった」と告げた。

高橋「すまねぇな。相手に撃ち返すスキを与えちまわねーよーにある程度油断させとかなきゃなんなかったんだよ」

と、女に覆い被さるようにして後ろから話かけなだめてる高橋に全く気づかれずに吉田ほどではないが長身の男が高橋のとなりに立っていた。

さすがにこれにはビビった高橋が反射的に銃を向けるもその男は全く動じずに

「get dressed,now it's time to take care of your business (服を着ろ、仕事の時間だ)
」とその男が話すと

高橋「なんだよ、コマか。英語で話すなよ、もう。で?今度の仕事の標的は?」

そう言われてコマと呼ばれた男(ちなみに風貌は俳優のジェイソン・ステイサムを痩せさせた感じである)は一枚の写真を渡した。それを見た高橋は

「女を殺れってかよ。相変わらず趣味悪りィなぁ、お前んとこは」

と、高橋がまじまじと眺める写真の女こそ、台湾とわかばがあのダンプが横転した夜に出会った謎の女であった・・・・・。


つづく